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[ブプロピオン]吐き気のあるパニック障害でも使えるアッパー系抗うつ薬

ありとあらゆる抗うつ薬を試した結果

最近はSSRI系のセロトニンを増やす抗うつ薬を使っていません。なぜなら、SSRI系の抗うつ薬は吐き気の副作用が強く出てしまうからです。

私は体質的に吐き気が出やすく、またパニック発作の症状としても吐き気があるのでできるだけ吐き気が副作用として出にくい薬を使いたいと思っていました。

そこでSSRI、SNRI、ミルタザピン、ボルチオキセチン、三環系抗うつ薬などありとあらゆる抗うつ薬を試してきました。

しかし、どれも吐き気が出てしまったり、パニック発作が再発してしまったり、沈静が強過ぎて体が動かなくなってしまったりしました。

日本で現在処方できる抗うつ薬の中には私に合っている抗うつ薬はありませんでした。

希望が見えたブプロピオン

そこで最後の希望としてオオサカ堂で輸入したブプロピオンを使ってみたところ、かなり自分に合っており、鎮静感も少なく体が動く感じで、なおかつパニック発作もひどくなりませんでした。

自分の場合は現在朝に75mgを服用しています。元々300mgの錠剤を割って服用しているので、本来の効果を得られているとは思っていません。

ブプロピオンは即効性の薬ではなく、効果が長続きするように、錠剤に加工がされているのです。なので本当は錠剤を割ってはいけないのですが、自分の場合は300mgを服用すると痙攣の副作用が出てしまうので割って75mgだけ服用しています。

ブプロピオンの他の抗うつ薬との大きな違いは、鎮静感がないことだと思います。現在のうつ病というのは、興奮性のある病状がほとんどなので、それを抑えるために現在処方されている抗うつ薬のほとんどは鎮静をもたらすものがほとんどなのです。

しかし、私のように体が動かないタイプのうつ病の人にそうした鎮静系の抗うつ薬を使ってしまうとより体が動かなくなってしまいます。そこで単純な賦活効果のあるブプロピオンがピッタリとあっていました。

ブプロピオンは鎮静に効果のあるセロトニンという神経伝達物質に影響を出しません。セロトニンに効果のある薬はどちらかというとダウナー系に分類されて、体が動かなくなります。

ブプロピオンは代わりにノルアドレナリンとドパミンだけに作用します。この二つの神経伝達物質はアップ系の効果があるので、体が動くようになります。ブプロピオンはアッパー系の抗うつ薬に分類され、体をアクティブにするような効果があります。

体に元気を取り戻したい私にはブプロピオンの方があっていました。

目覚めをすっきりとさせたい場合

さらに目覚めをすっきりとさせたい場合はADHD治療薬のストラテラを夜に40mg飲むと良いと思います。

ストラテラは交感神経をアップさせてくれるノルアドレナリン濃度を脳内であげてくれる物質です。

そのため、夜に飲むと朝の目覚めがかなり良くなります。私はストラテラを夜に飲むまでは朝にぐったりとしてしまって、二度寝などを繰り返しているような状況でしたが、ストラテラを入れてからはすっきりと朝から活動できるようになりました。

このように、活動性が足りないタイプのうつ病にはストラテラやブプロピオンが効くと思います。もちろん人によって合う合わないはありますが、原理的にはノルアドレナリンとドパミンに効くので、体の活動性を上げるにはぴったりの薬になります。

不安や焦燥感が強いというタイプのうつ病にはあまり効かないと思いますが、体が動かないという症状を持っている人には効く可能性がかなり高い組み合わせだと思います。

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