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子どもの「考える力」を伸ばすために親がしてはいけないNG質問

「折れない心」で問題解決する力を育む
『Satori式アート思考子育て』
主宰の佐藤りえこです


自分の足で立って生きていくため
子どもには
自分で考えて判断して決定する力を
つけさせたいと思いますよね

先行きの見えない時代に
子どもに「考える力」の土台を
作ってあげたいと思うのは
多くの親御さんの願いでしょう

でも、気持ちばかり焦って
以下のような質問をしていませんか?

「なんで」「どうして」と理由を話させる

実はこの質問、
聞かれた方からすると
とても答えにくい質問なのです

この質問を続けていくと
反抗期をこじらせてしまう危険が
とても高くなってしまうので、
年頃のお子さんを
お持ちの親御さんは
できればすぐにやめてあげてくださいね

でも、
「なんで」「どうして」
という質問の
どこがいけないのでしょうか?

それには
以下の3つの理由があります

①たくさんの情報を処理する必要がある
②非言語によって察知したことの言語化が必要
③責められたような気持ちになる
それぞれ詳しく
その理由を見ていきましょう

「なんで」「どうして」の質問がいけない理由①たくさんの情報を処理する必要がある


「なんで」に的確に答えるためには
実はとても多くの
情報処理が必要になります

・「状況」や「原因」
・「自分以外のだれかの言葉や意思」

上記の内容を整理し
総合的にまとめあげる必要があるのです

状況や原因
判断の根拠
その場にいたほかの人の言動
その時の気持ち

などを総合的に
考えさせる質問なので

返事に時間がかかってしまったり
疲れている時や
ほかに考えたいことがあったりする場合には
答えるのがとても面倒に感じられます

こんなにも答えるのが面倒な質問を
以下のような状況のときにされたら...
あなただったらどう思いますか?

・習い事がたくさんで忙しい
・試験や発表会前で頭がいっぱい
・進級して新しい出来事だらけ

黙り込んでしまったり
「わからない」と答えたりするうちは
まだかわいらしいです

でももしも

「後にして」
「うるさいなぁ」

そんな風になってきたら
もう「なんで」「どうして」の質問は
ストップしてあげてくださいね

「なんで」の質問がいけない理由②非言語によって察知したことの言語化が必要


表情や仕草など
言葉になっていないことを
瞬間的に察知することって
ありませんか?

一般的に、
女性は男性よりも脳梁が太いため
この能力が高いと言われています

俗に言う「女の勘」というものですね

たとえば

「おむつ替えの時に赤ちゃんが
 ナナメ上に少しずり上がったら
 そのすぐ後に💩が出る」

という状況を
正しくパートナーに伝える
シチュエーションがあるとします

  • ナナメ上って右上?左上?

  • 少しって何cm?

  • ずり上がるってどういう状態?

  • すぐ後って何秒後?

こんな内容を
自分の頭で全部整理してから
相手に伝えるなんて
あまりにも面倒...と思いませんか?

非言語状況の察知&判断を
言語化する必要があるため、
「なんで」の質問は
とても答えにくいと言えます

「なんで」の質問がいけない理由③責められたような気持ちになる


同じことを何度もやったり
「してはいけない」ことをしたり
お子さんが言うことを聞かないとき
「なんでそんなことしたの」
と言ってしまうことはありませんか?

この場合の「なんで」は
質問として言ってるわけではないことが
多いのではないでしょうか

そしてこういった状況で
出てくる答えはたいてい
「だって」
で始まることが多いもの

しかし、です

「だって」という言葉を聞くと
瞬間的に「言い訳」と
感じてしまいませんか?

「言い訳ばかりしないで」なんて
さらに追い詰めてはいないでしょうか

子どもに言い訳をさせるのは
親の発した
「なんで」という
質問そのものなのです

親:「なんで」
子:「だって」
親:「言い訳しないの!」

こんなやりとりを繰り返していたら、
お子さんはもう
あなたの「なんで」に
答えようとは
思わなくなってしまいます

お子さんに「考える力」を
身につけさせたいのであれば
「なんで」
「どうして」
という質問は
できるだけしないように
してあげてくださいね

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