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忘れるという能力が高まって人間のレベルが上がってきた。

定年後クリエイターの使い道:6

忘れるということに年齢は、そんなに関係ないのかもしれない。若くたって忘れっぽい人はいる。が、年取ってやっぱり昔より忘れる人になったと思う。

忘れ方の種類が変わってきた気がする。

最近の傾向。

振り向いた瞬間、別のことを考えて、前のことを忘れる、というのが異常に多い。

トースターにパン置いてオンして、振り向いた瞬間別のこと考えて忘れて焦がす、みたいなこと。

瞬間、別の何かに気持ちの全部が持っていかれる。ある意味集中力が増してるのかもしれない。

ウチの奥さんも凄くて
「玄関入った瞬間、顔は前を向いて目は先を見ている。手はそれとは別に動いて鍵をそこに置く。」

そのとき鍵のことは全く頭にない。手が勝手に行動してる。その瞬間、鍵に対しての愛はない。

先を先を考える行動的な人だからなんだけど、結果「自分が鍵を置く」という行為の記憶が残らない。

これは忘れたというよりはそもそもない、が正しい。

結果、いろんなものを無くす。そして後日、いろんなものがありえないところから発見される。

「そこに愛はあるんかー」というCMがあるけど、そこに愛はない。

ふたつのことを同時に考える、という行為(アレをやりながら同時に別のことも忘れてない状態)って、優れた能力だとは思うけど、そのぶん集中してない気もする。

マルチタスクというやつ。コンピューターなら画面に見えない裏でも同時に仕事続けてます。ってのができるんだろうけど、それができるってのが人間からするとちょっとだけ「ホントに気持ち込めて仕事してんのかな?」と思わんでもない。

人間の勝手な言い分としては、一個のことに気持ち込めたら他のことは忘れて当然でしょと思う。勝手な言い分だけど。

で、歳取ってそういうことが増えた。

これ考えようによっては、瞬発力が増している。とも言えるんでは?

瞬間的に集中モードに入ることができるってことは、これ、実はすごいことなんではないか、と思う。やろうとしても集中するのって難しいはずだ。

年取ってこの能力が上がってきたのだとしたら、これは仕事する上でいいことかもしれない。なんたって時間が短縮できる。よし、今後はどんどん集中して、どんどん働いていこう。

問題はそこで起き忘れたものが、どこに置いてあるかだが。

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