見出し画像

言葉のことばかり【お眼鏡】

勝負眼鏡ってアリか?

道を歩いていたらメガネ屋さんの店先に
「新しいメガネのデザイン公募」
というポスターが貼ってあった。

ほぉ…。メガネのデザインねえ。
ちょっとおもしろそうだと思ったが、
考えてみると、意外にむずかしそうだ。

あんまり変えようがない気がする。
レンズは二ついるし…。
いやいや、一個もアリか。水中眼鏡みたいに。
目ん玉つながりのおまわりさんのメガネか?
まあ左右の視力が違うと使いもんにならんが。

しかし変えようがないって言えば、
なんだってそうだけどな。
パンツのデザインは足を通す穴は
二つなきゃダメだし。
あれはさすがに一個じゃ
パンツじゃなくなってしまう…。

しかも、せっかくいいデザインでも、
あんまり人に見せる機会がないしな。
勝負下着ってのもあるからやっぱり大切か…。
しかし結局勝負できずに
終わることの方が多いんだろうな。

それに比べりゃメガネは有利だ。
顔の真ん中にあるんだから、
とりあえず予選免除みたいなもんだ。
かならず勝負できる。

そう思って歩いていたら、
歩いてる人のメガネが、
みんな勝負してるように見えてきた。
あんまり強そうな人はいないなあ…。
そうか。だからデザイン募集するんだな。

話がもとに戻った。

眼鏡の鏡って何?

「メガネ」って言葉、
カタカナで書くことが多いけど
当たり前だが日本語だ。眼鏡だし。

漢字がちょっと難しいからかな。
普通に「めがね」とは読みにくい。
そもそも「鏡」じゃないじゃないか。

この「カネ」をみんな「金」だと
思ってるような気がするが、
それはそれでおかしい。

眼鏡で大事なのは縁の金属じゃなくて
レンズの方だからな。
縁が金属とは限らんというのは置いといても。

となると「鏡」の方がレンズではないか。
という気もしてくる。
望遠鏡も「鏡」だし。
とはいえ鏡じゃないよなあ。
反射望遠鏡もあるが新しいよね。

かなうお眼鏡って何?

そういえば「お眼鏡にかなう」
っていう言葉がある。
これも謎といえば謎だ。

ボーッとしたやつだと思ってたが、
眼鏡かけて見たらできるやつだった。
…って意味じゃないよね。

で、ふと思う。
そもそも眼鏡ってそんな昔から
あるわけではないんではないか。
ガラスがそもそも貴重だし。

で調べて見たら戦国時代からあるみたい。
意外と古いね。
殿様のお眼鏡にかなって出世したのかな。
しかし眼鏡かけた戦国武将ってのもな。
いたのかもしれんけど。

これはそもそも間違ってるのかも。
眼鏡というモノよりも、
「眼鏡に叶う」という言葉の方が
先にあったんじゃないか。

だとすると鏡ってとこに意味がある。
鏡は「鑑」とも書く。
ほら「あの人は上司の鑑だね」とか。

こっちのカガミだとすると、
いいもの、って意味になってくる。
才能を映してる、みたいな。

「鑑定」のカンでもあるな。
これだ。見極めるってことだ。

つまり「眼鏡に叶う」とは、
鑑定したらすごかった、ということだ。

はい、まとめます。
つまりメガネを眼鏡と書くのは、
これをかけるとよく見えるので、
ちゃんと見極められるから、
ということです。

なんかすごいな。探偵だな。
よくわかった。
やっぱ俺も眼鏡かけてるからな。

次回の言葉は「白黒つける」です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?