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早めに少額投資は”卒業”しよう


■記事内ハイライト

スマートフォン(スマホ)向け証券サービス「スマホ証券」の利用者の裾野が広がっている。少額から気軽に取引できる仕組みや、目新しいキャンペーン、初心者にも使いやすい取引画面などの工夫で、投資未経験者やまとまった資金を持たない若年層を引き付けている。

その中でも特に人気のあるサービスとして下記が挙げられています。

人気を集めるサービスは、Tポイントを使って投資ができる「ポイント投資」や、1株(単元未満株)から株を購入できる「端株投資」。特に端株投資の注目度が高く、同社の国内株取引の約定件数の約9割が端株取引だという。

■少額投資のメリット

人気の高まっている少額投資にはどんなメリットがあるのでしょうか?よく挙げられるものとして、主なもの3つがあります。

●投資への恐怖心、心理的負担を軽減出来る

●損失が出ても小さく済む

●投資の知識が身に付く(投資に慣れる)

■少額投資のデメリット

少額投資のデメリットはこれに尽きます。

▲利益が少ない

■シミュレーション比較結果

百聞は一見に如かず、少額投資(積立)のシミュレーションを確認してみます。

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【共通条件】

積立期間:20年 リターン3%

①青色(基本条件)

毎月積立額1,000円

元本240,000円 運用収益88,302 合計328,302円

②黄色(比較条件1)

毎月積立額10,000円

元本2,400,000円 運用収益883,020円 合計3,283,020円

③赤色(比較条件2)

毎月積立額30,000円

元本7,200,000円 運用収益2,649,060円 合計9,849,060円

■超少額投資は卒業しよう

結論としては、本気で資産を増やしたいと思うなら「少額投資は卒業しましょう」ということです。最近では、100円からでも投資出来るもの、またポイントを活用した投資の疑似体験サービスも増えています。投資に慣れる、という視点では良いサービスですが、資産を増やすという視点では向いていません。

「娯楽として楽しみたい」という方を除き、「ある程度、投資をして資産を増やしたい」と思う方は、最初のお試しとしては良いですが、早めに少額投資は卒業する必要があるでしょう。

各個人の収入や生活スタイル、家族構成等によって、運用資金に回せる金額は異なります。あえて、金額をここで示すとすれば、最低毎月1万円です。理想はつみたてNISAの上限金額と近い毎月3万円。理由としては、毎月3万円の積立を20年継続出来たら、約1,000万円の資産を築くことが出来るためです。1,000万円という金額があれば、老後資金への補充、大規模リフォーム、教育資金、等々、まとまった金額を活用・投入することが出来ます。

少額投資でも株価の上がった、下がったの楽しみは得ることが出来ますが、本来の目的「資産を増やす」ことに集中するためにも早めに少額投資は止めて、シフトチェンジしましょう!


本日もお読み頂きありがとうございました。

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#COMEMO #NIKKEI

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