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【小説】とあるゲイの恋物語【第8話】

あれから数日後
こうすけが、友達のだいきと、いつもと違うお店で飲みに出ていた。

「んで、この前のデートはどうだったんだよ。」
笑みを浮かべながら、だいきが、こうすけに尋ねた。

「どうだったって。一緒にご飯行っただけだよ。」

「はぁ…そうじゃないだろ。手とか繋ぐとかは?」

「してない・・・」

「え!?なにもしてないのかよ?」
「それは、としやくんもちょっとがっかりしてるんじゃないか?」

「そ、そうなのかな。でも、今度うちにハンバーグたべる約束はしたぞ」

「ハンバーグ?なんだそれ?」
「でも、次回は、もう少しなんかしてあげろよ?」

「じゃないと、俺が、としやくん、奪いとっちゃうぞぉ?」

「おい!わかったよ。」

そういいながら、2人で作戦会議をしていた。


そして、数日後。

としやは、こうすけとのメッセージ画面をながめながら

「こうすけさんに写真くらい、とってもらえばよかったかな。」

反省していた。


としやが、家のソファーで横になっていると
突然、こうすけからメッセージが

「この前の約束なんだけど、今度の金曜日の夜、どうかな?」
「俺の手作りハンバーグをご馳走するよ。」

「ありがとうございます。食べにいきたいです。」と返信をすると

すぐに「わかった。準備しておくね。」
「18時に駅で待ち合わせよう。」と返事が返ってきた。

としやは、嬉しそうに、スマホの画面を見つめていた。


ふと我にかえり

「あれ。でも、さすがに、手ぶらはまずいよな。」
「金曜日、仕事終わったら、何か買ってから行こう。」

としやは買い物の計画を立てた。

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