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【今日の読書】Day173

ほんとうの力
中村天風 著  PHP出版  2006年

❶[3セレクト]

①人間として人生を生きるために知らなければ知らなければならないこと

人として、人生を生きるために第一に知らなければならないことは、人間の”いのち”に生まれながら与えられた、生きる力に対する法則である。

自分の命の中に与えられた力の法則というものを、正しく理解して人生を生きる人は、限りない強さと、歓喜と、沈着と、平和とを、作ろうと思わなくても出来上がるようになっている。

一番先にそれを知らなければならない。この法則は、本能的に知っているはずの事柄であるのにもかかわらず、それをわからずにいる。

②言葉ほど暗示力を持つものはない

人間が日々便利に使っている言葉ほど、実在の意識の態度を決定する上に、直接に強烈な暗示力を持つものはない。

人生はというものは、言葉で哲学化されているからである。

すなわち、言葉は人生を左右する力がある。この自覚こそ、人生を勝利に導く最良の武器である。

③理性はあてにできない

世の中の多くの人々は、理性だけを標準として、ああでもない、こうでもないと考えて、心のもつれの一切を解決しようとする。

また、そういう力が理性を持っているがために、人生の一切はこの理性に任せて生きることが、また生きてこそ一番安全だという風に思い違いをしている。

理性は、向上し、発達し、変化する。

今日、自己の理性で判断して、是也と思ったことも、明日になって、さらに理性の発達に伴って、全然反対になることは往々にしてある。

理性のみを標準にして生きようとする計画は、狂っているコンパスをあてにして航海をするよりまだ危険なことである。

+1:

心が積極か、あるいは消極かで、人生に対する考え方が全然両極端に相違してきてしまう。

心が積極的であれば、人生はどんな場合にも、明朗、溌剌颯爽、勢いに満ちたものになるが、消極的だと、人生の全てが勢いをなくす。

【生命の力】
体力・胆力・判断力・断行力・精力・能力

この6つの力豊かになれば、人生はまるで天馬が空をいくように順調なものになる。

❷[マイエピソード]

 松下幸之助、山本五十六、そして、大谷翔平選手も、中村天風さんの本を読んでいると聞いて、「ほんとうの力」を手に取りました。

インドの哲学を学んだ際に、私たちは母親のお腹を出るとすぐに、外側へ足りないものを追い求め始めるという行動を始めるけれど、実は、それが苦しみの始まりで、1周回って内観してみると、「大切なものは自分の足元にあった」と気づく。その過程が人生であると学びました。

結局、古今東西、大切はものは1つだけだと改めて実感します。


❸[今日からのアクション]

わざわざすり減らすようなことは避け、丁寧に丁寧に命を育んでいく。


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