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【今日の本】

スピードは最強の武器である
「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」
中島聡 著 文響社 

「好きなことに思いっきり向き合う」ための時間術の本
もし今、時間に縛られて、人生を楽しめていない、と感じている方へ

天から与えられている時間は皆平等。
人の能力もいきなり向上することはない。ならば、時間の使い方を徹底的に突き詰めるしかないという結論に至った
著者の時間の使い方の本。

中島聡さんは、マイクロソフト本社に勤務され
「ドラッグ&ドロップ」を世界に普及させ、「右クリック」の概念を現在の形にした方

❶[3セレクト]


①本書の効果


✔︎予定の半分で仕事が終わる
✔︎仕事が多すぎて絶望している人も、スムーズに回せるようになる
✔︎日中眠くならない方法がわかる
✔︎集中力が手に入る
✔︎自分の2倍能力の高い人にも勝てるようになる
✔︎毎日勉強する時間やブログを書く時間を確保できるようになる
など

②なぜ、あなたの仕事が終わらないのか?


うまくやれば仕事を納期通りに終えられるはずなのに、締め切りにいつも間に合わないタイプ。天才肌なのに時間の使い方が下手だけで、成果に見合っていないタイプ。どちらも仕事が終わらないのは、時間の使い方がうまくないから。


仕事が終わらない人は、テストでいうところの後半の応用問題を甘く見ている。決まった期日内に終わらせることが重要な仕事の場合、まず取り掛かるべきは複雑な応用問題の方。見積もりの甘さが失敗を招く。困難なことを先送りすると足元をすくわれる。


③集中力の秘密は「界王拳(かいおうけん)」

*孫悟空の技の名前


著者は、最初の2日間のロケットスターとは、悟空が界王拳を使うときの状態をイメージして仕事をする。
最初の2日間にものすごく集中する。集中力を保ちたいというのは、ビジネスマンの悩みだが、もっとも手軽な方法が界王拳をイメージすること。界王拳を使って、戦闘力を何倍にもあげ、目の前の仕事を倒す。この時、「何倍界王拳を使うか」という具体的な数字まで決めて取り組むことが重要。ラストスパート志向ではなく、スタートダッシュ志向へ。


+α:なるはや病


「とりあえず、はや目にやってくれると助かるのでなるべく早くやってくれ」
という極めて曖昧な支持が飛び交うの日本企業特有の病。なるはやが緊張感を欠かせ、クオリティの著しく低い仕事を提出することになり、最終的に締め切りまでに仕事が終わらなかったりする。これは単なる形式。形式よりも意味を考えて判断することがとても大事。(アメリカではそう)


❷[エピソード] 

「余裕を持ってやっておけばよかった」の経済学


「もっと余裕を持っておけばよかった」という言葉は、行動経済学的に正しいことが証明されている。
ミズーリ州のある病院の経営者は、手術室が足りないことで悩んでいた。医者は十分な数がいるのに、手術室の数が足りない。
そのために手術できる数に限りがあった。病院はどのような対策をとれた良いでしょうか?

1、医師の残業を増やす→同じ医者が手術できる患者の数が増える
2、手術室を増やす→同じ時間で手術できる患者の数が増える

病院がとったのは、このどちらでもなかった。
病院がとった選択は、手術室を使わずに空けておくという第3の選択だった。
結論は、この選択の結果、受け入れることのできる手術数が約5%増えた。

使える手術室を減らすことで、逆に手術することのできる数が増えた。
余裕を持って仕事できる環境が結果を左右する。

(ここで、心理学の「スラック」や「トンネリング」が説明されているが、割愛)

❸[今日からのアクション]


「知ることだけでは十分ではない。それを使わないといけない。やる気だけでは十分ではない、実行しないといけない」(ゲーテ)


私が過去に出会ったできる人たちは、必ずと言っていいほどスタートダッシュの戦術を持っていることに気づいた。まずは、界王拳を真似して、自分オリジナルのルールを作ってもみようと思う。

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