見出し画像

目から鱗のハウツー営業㉛【なんで宿題はやんなきゃいけないのか?】

今年最後の投稿です。
 
【なんで宿題はやんなきゃいけないのか?】
そうです、学校で生徒さんに出されるあの宿題です。
ビジネスとも、仕事とも、まして営業とは全く関係ないテーマに見えると思います。

背景


まず何故このテーマをこのシリーズで取り上げたのかを丁寧に説明します。
 
 
これは私が毎月開催している売上UPセミナーの特別企画において、リクエストされ、先週12月11日に実際に私が解説を終えたテーマです。
 
売上UPセミナーはその名の通り、売上、ビジネス、営業、こうしたテーマについて私が解説するというセミナーです。
 
毎月開催という高頻度でありながら、12月11日にめでたく20回目を迎えることが出来ました。
 
9月18日の売上UPセミナー開催時に、その特別記念企画としてこう発表しました。
 
それは
『売上にもビジネスにも営業にも全く関係ないリクエストを受け付けます』
という内容です。

 
タイトルの「なんで宿題はやんなきゃいけないのか?」は
その企画におけるリクエストです。
 
ところが、リクエストしてくれたご本人がスケジュールが合わず、参加できなくなってしまいました。
 
私はこの企画を発表した際に、こうも約束していました。
「リクエストした方が来れなくなった場合は、ブログにします。」
 
こうした流れから、今回の寄稿に至った訳です。
 
次に、何故この企画を売上UPセミナーの企画として選んだのか、
そして、この【目から鱗のハウツー営業】シリーズ内で寄稿するのかを説明します。
 
実はこの理由は、12月11日のセミナー当日に始めて参加者の皆さんに話そうと思っていたことであり、それまでは一切言っていなかったことです。
 
それはこの企画自体が20回を記念した単なるお祭り企画ではないということです。
当然売上UPセミナーの本来の目的である売上UPに通ずる内容であり、その目的に沿った企画です。

 
我々ビジネスパーソンが普段行っていることは
端的に言うなら、「問題・課題の解決と現状の改善
」です。
 
お店の経営者ならば、
「もっと多くのお客様に来店してもらうには何をすればいいのか?」
「どういうサービスを提供すれば、リピーターを増やせるのか?」
などであり、
営業職なら「もっと売上を増やすにはどうしたらいいのか?」
「このお客様を攻略するには何をすべきか?」です。
 
こうしたことは逆を言えば、
問題や課題がなく、現状を変える必要がない場合は、今のままで良いという結論にしかなりません。
「どのお客様に聞いても、今のお店の状態がベストであり、何も変える必要がない」という評価をされ、口コミだけで売上が伸び続けていれば、その時点での問題や課題はないという認識で間違っていません。
いかに今の状態を継続するかに全神経を集中すればいいと思います。
論理的には十分有り得ます。
 
しかし、このようなお店や企業、或いは個人は恐らくほとんど存在しません。
それぞれに目標があり、常にその達成の為の問題や課題を複数抱えており、その改善・解決をしていくことで、今より良い状態を作ろうと努力しています。
 
ここで一番大切なことは何かと言うと、
問題の原因の正確な特定・抽出
です。
今の望まざる状態の原因は何であるのかを正確に把握することです。
 
例えば、あなたがお店のオーナーだとします。
ある常連客が突然来なくなった時、
あなたはどのように捉えるでしょうか?
恐らく、
「この時期は去年も来なかったから時期的に忙しいのかな?」
「体調を崩したのかな?」
などとある程度の予想をするはずです。
ビジネスに限ったことではありませんが、多くの方は何かが起きた時、このように無意識にその原因を予想・推測しているはずです。
 
体に振動を感じたら、地震かなと無意識に身構えるのと同じです。
 
そしてこうした予想は、自身の経験や常識、一般論によってなされています。
 
しかし、問題や課題の特定においては、こうしたことは無駄どころか、決めつけを生み、正確さを欠く危険な行為になる場合もあります。
 
自身の経験という狭い範囲、常識という画一的過ぎる感覚で、全ての問題や課題・現実・結果に向き合い続けることになるからです。
 
短い時間と少ない手間でそれなりの着地点を見出せる反面、パターンから外れたことや経験したことのない状態にも、自身の経験や常識という枠にはめて捉えてしまうというリスクがあります。

少し想像してみてください。
どんなに優秀な人間も現在進行形で数多くの失敗をしているはずです。
結果としては失敗だった時も、その時点で「失敗するだろう」と思ってその対応をした訳では勿論なく、その時点で最も適切な選択をしたつもりでいたはずです。
 
つまり、いかに経験を積もうとも、経験外の事が減るという良い面はあっても、全てが経験内に収まる訳ではありません。
 
そういう意味では、自身の経験値の多さを自負している人ほど、陥りやすい罠がそこかしこにあるとも言えます。
 
私自身そのように考えていますので、
お客様に何らかの課題についてご相談いただくときは、
たった一つの事に集中します。
それは、
「本当はそこで何が起こっているのか?」です。
そして、その時自身の経験や常識だけで判断する部分を極力削るよう意識しています。
 
これはどんな問題や課題を考える時も通底する本質だと思います。
 
今回、私がこの企画の発案に至ったのは、
私自身がどのように自身の経験や常識を排除して課題にアプローチし、
その課題に答えようとするのかという過程を見ていただき、
参加者の皆さんが仕事の問題や課題に直面した時の参考にして欲しいと思ったからです。
それには、『仕事にも売上にも関係ないテーマの方がそのプロセスが見えやすいのではないか?』と思ったのです。
 
これがこの企画の趣旨であり、営業職に向けたシリーズである【目から鱗のハウツー営業】の記事としても投稿しようと思った理由です。
 
仕事にも売上にも関係ないテーマと言いながら、思いっきり仕事の事を念頭に置いて、発案した訳です。
 
 
前置きが長くなってしまいましたが、今回の目的を理解した上で、この記事を読んで頂きたかったのでこの点は了承ください。
 
 

注意 


※また今回のテーマである宿題の在り方や形は、当然学校やその先生によって、恐らくかなり違いやバラつきがあると思います。
ですので、今回は宿題の現在の実態の詳細には迫らず、あくまで私が少年時代実際に見てきた宿題の風景に限って意見を展開します。
恐らく本題からはそれほど外れないはずだと推測しています。
その点はご理解ください。


ここから先は有料記事となります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ここから先は、
【『なんで宿題はやんなきゃいけないのか?[解答編]】です

興味がある方は是非お読みください。

ここから先は

4,765字

¥ 1,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?