『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたか』 尽くすべき人事は常にある
『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』,ジェームズ・R・チャイルズ著,草思社発行,2006年第1版発行
2000年に書かれたこの本では、50以上の深刻な技術事故が取り上げられ、タイトル通り、事故に至るまでに関係者がどんな行動を取っていたのかが描写されている。淡々と、だが詳細に。
テーマに沿って選ばれた複数のケースが並列して語られたり、文章と簡単な図解だけで混み入った機械の配置や設計を説明しようと頑張っているので、正直なところ読みにくい部分もある。だが、一度読み始