インドネシア人夫の適当発言も、時には役立つという話
いろんな人がいる。それでいいのかもしれない。そう思ったことなど。
夫は適当発言が得意
以下の記事でも夫の適当発言について、特に、「返事に内容が伴わない問題」について書きました。
本当に、適当なことを、わんさか言うんです。
原因の1つには、もともと過去のことについてあまり整理して覚えないたちだ、ということがあると思います。だから、友人や親せきと「先日○○したよ」と話す時に、大概、日付や曜日を間違えています。ひどい時には何か月単位で会話の内容がずれています。特に重要ではないので、首を突っ込んで修正したりはしませんけどね。
「それ、嘘をつく必要ある?」というところで嘘をつくということも、多発します。
本人としては、あえて嘘をついているという感覚ではなくて、おそらく、「会話そのものが特に重要ではないから、情報が適当でなくても困らない」という前提があって、嘘(適当発言)になるのだと思います。でも私は、「事実をそのまま伝えた方が簡単では?」と思ってしまいます。
例えば、買い物から帰ってきた時に、たまたま近所の人に会って、「どこ行ってきたの?」と聞かれたとき。
彼は決まって、「ちょっと公園に行っただけ」とか、「病院に行ってきたところ」とかと答えます。
なぜ、買い物ではいけないのか・・。
いやな依頼を平気で断れる
私としては、彼が、他人をおとしめるためでも、自分をよく見せるためでも、何かを隠すためでもなく、ほとんど無意味な場面で無意味な適当発言をするのが、不思議でしかたありません。でもこの性質が、役立つこともあります。
例えば、いやな依頼が来たとき。
「ちょっと今から出てこない?」
なんて、電話がかかってくることが、意外とよくあるんです。でも、こっちにも事情がありますから、特に忙しいわけではなくても、断りたいときだってあります。
そういうとき、彼は平気で「今日は定期検診でこれから病院なんだ」とか「家族でホテル泊なんだ」とか言えます。検診が昨日だったとしても、外出先が近くのコンビニだっとしても。
私はこういうの、苦手なんです。よく言えば嘘をつけない、演じられない性格で、悪く言えば頭が固くて機転がきかない・・ということですね。せいぜい、「用事があるから」くらいが精一杯でしょう。
だから、夫が電話でペラペラと適当なことを言うのを聞きながら、時々関心しています。
相手の状況に素早く対応できる
インドネシアで親戚や友人宅に行くと、よく「ご飯食べてく?」と聞かれます。断りたいときは、どうするか。
我が家、ジャカルタの義姉宅へ行くと、必ずご飯をごちそうになって帰ってきます。でも先日、用事があって猫を預けに立ち寄ったときは、状況が違いました。
義姉宅はあくまでも経由地なので、そこでご飯をいただいていくのも何だか図々しい気が・・とはいえ料理が趣味の義姉のことなので、食べてけと言うに決まってるし・・
ちょうど昼時。私と夫は、「誘われたら食べていってもいいけど、無かったら外食にしよう」と打ち合わせしてから、出発しました。(計画人間の私は、「ご飯いらないから」と伝えてから出かければ済む話では?とも思ったのですが。)
実際に行ってみると、「昨日のご飯ならあるけど、食べてく?」と聞かれ、夫は、「今食べてきたところだからいらないよ。」と答えていました。非常に自然なやり取りでした。
私にはこんなの無理。ちょっと考えて状況を整理しないと答えられません。だって、正直、腹ペコなんですから。
つまり、いろんな人がいて、地球は回っているということ
夫の適当発言は、私にとっては謎でしかありません。でも、たまに助けられるということも、また、事実。
私みたいな人も夫みたいな人もいて当然で、みんな一緒である必要はなんかない。だから社会は動いていて、地球は回っていて、今日が終われば明日が来るのだと思う、今日この頃です。
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