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念願の日本留学

今年の4月から日本の高校へ1年間留学する予定だった学生。コロナのせいでずっと延期になっていたが、今月末ようやく日本へ行けるとのことで、学校がささやかな壮行会を開いてくれた。

いつ行けるかわからないし、学費が無駄になると困るので、今学期は学校に通わず自宅で自主勉強をしていた。本来ならば憧れの日本で楽しく過ごせているはずなのに、学校にも行けず不安な毎日を過ごしていたと思う。久しぶりに会った彼女は元気そうだったが、少し緊張しているようにも見えた。(一緒に来ていた彼女のお母様の方が嬉しそうだった)

今後の予定を聞いてみると、コロナ対策のため、東京のホテルで14日間待機したあとで、留学先である東北へ向かうそうだ。日本人のご家庭でホームステイをしながら現地の高校に通い、タイへは3月半ばに帰ってくるとのこと。

彼女が参加するこのプログラムは「AFS」という高校生交換留学のプログラムで、私の学校の学生は毎年このプログラムで誰かしらどこかに留学している。

今回のこの壮行会は、昨年度のAFSで留学していた学生たちの帰国報告会も兼ねており、昨年度は6人の学生がハンガリー、ロシア、アメリカ、中国、フランス、インドにそれぞれ行っていたそうだ。

アメリカ、中国ならまだしも、インドやハンガリーに高校生が1人で留学するなんてすごい勇気だと思う。きっと素晴らしい経験をして自信がついたのだろう。帰国した学生たちは、みんなすごく堂々としていてかっこよかった。

行く国の希望が通ることは少ないようで、以前も日本語コースの学生が選考に通ったものの日本には行けず(ペルーだった)、泣く泣く辞退したので、今回日本に行けるのはとてもラッキーなことなのだと思う。

校長先生から激励のことばとお餞別をもらい、私たち日本語の先生も一言ずつメッセージを送った。その後彼女からあいさつがあり、記念撮影をしてお開きとなった。

今年は留学無理なんじゃないかと思っていたので、とりあえず無事出発できることにほっとしている。ちょっと(いや、だいぶ)不思議ちゃんなので、日本の高校生とうまくやっていけるか心配だが、半年短くなった分、1日1日を大切に楽しく過ごして欲しいなと思う。

成長して帰ってくるのが楽しみだ。

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