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わたし定時で帰ります!@タイの高校

私の学校のタイ人の先生は、定時どころか定時前に帰っている先生もたくさんいる。遅くまで残っている先生は本当に稀。(そもそも7時前には守衛さんに追い出される)

その理由は、単純に授業以外の仕事量が(日本の学校に比べて)少ないからだと思う。

タイの学校(私の勤務校)にないものをちょこっとあげてみる。

クラス替え
3年間クラス替えがない。W担任制で、担任も、転勤や定年退職を除いて基本的に変わらないので、引継ぎがない。

毎年の家庭訪問
3年間担任が変わらないので、家庭訪問は3年に1回。W担任のどちらかが訪問する。時期は一応決まっているようだが、担任と各々の家庭の都合に合わせて臨機応変にスケジュールを立てているようだ。家庭訪問のために短縮授業になったりすることはない。

連絡網
担任と保護者のLINEグループがあり、欠席の連絡はそこで直接行われている。先生と学生のLINEグループもあるので、朝のSHRで連絡するようなことは基本そこでやりとりしている。

毎朝の職員会議
職員会議は月一。日々の連絡は教員のLINEグループで行われる。

通知表
学生に渡す通知表がないので、コメントを書く仕事がない。成績は学期末に一枚の紙で渡される。
出欠確認は昨年からデジタルゲートが導入され、学生証と顔認証で誰が何時に登校したか、スマホアプリでチェックできる。(保護者もこのアプリで出欠を確認できる)

三者面談
保護者か担任が希望すれば随時できるが、決まった期間などはない。保護者会の後で個別で話すことはよくある。

部活の顧問
タイは部活が盛んではない。私の学校は文化系の部活が全くなく、スポーツの部活も4つぐらいしかないので、体育の先生と外部のコーチがやっている。

思いつくままざっとあげてみたが、きっとまだあると思う。

これでもタイ人の先生は「無駄なペーパーワークが多くてうんざりする」とよくグチっている。確かにそれは同意するが、それを差し引いてものんびりしてるよなぁという印象。

金曜日には3時半頃「お先〜」と帰っていく同僚を見ると、タイだなぁと感じる。

マイペンライ。サバーイサバーイ。

さて、そんな私の学校につい最近異変が起きた。2週間前から、退勤時も指紋認証をするようお達しがあった。これまでは朝の通勤時だけ指紋認証すればよかったので、定時前でも帰ることができたのだ。

いつも早く帰っていた先生たちはどうするのだろう?と思って見ていると、早々に帰り支度をして、今か今かと定時近くまで待ち、数分前になったら職員室を出て行く。定時前は指紋認証の機械の前に長蛇の列ができるらしい。

IT化が進むと、私が好きなタイのこの適当さやユルさがどんどん失われていくんだなぁ。そんなことを思いながら、日本人の私は定時過ぎに指紋をスキャンして帰る。

読んでくださってありがとうございます!いただいたサポートは、ありがたく使わせていただきます。100円=約30バーツ。学校の食堂で昼ごはんが食べられます。ありがとうございます。コップクンカー。