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【デザイン基礎かるた:ゆ】

指先と
目線の先には
見せたい情報

最初に言っておくと、「これ絶対こうしろよ」っていう意味ではありません!「人間の性質を利用した見せ方の一例」と覚えておいてもらえると良いです。

人が本能的にまっさきに認知してしまう「人の顔」。
ですが、さらにその人が向いている方向にも、無意識に目が行ってしまうのです。

赤ちゃんと「会員登録はこちら」が一塊に見えるのはどっち?

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この質問は講義の中でも行うのですが、圧倒的に「上」と答える人が多いです。赤ちゃんが右を向いているか、左を向いているかの違いだけなのにこの見え方の違い…この傾向は、使わない手はないですね。

なお、これは人の目が隠れていたとしても、その人の見ている方向を見ちゃう本能は止まりません。
少し前に(と思ったらもう6年も前の話でやんの……年月の過ぎ去り方…コワ!!!)まさにこの効果だなと思ったのが、早慶戦の煽り合いポスター。

相まみえるない赤と青の色相で左右を分け対決感を出し、それぞれ画面端から人物が真ん中を向いていることで自然に画面センターの小さめの文字でも自然に読めてしまう、とても上手い構図。
お互いが挑発し合うシリーズなんですが、その中に帽子で目が隠れているパターンのものでも、同様の効果を発揮していますね。

なので、バナーや記事ページのタイトルなどは、配置に迷ったら目線の方向の空間を文字を置いたりすると、情報が自然に目に入りやすい画面となります。これは、指先にも同じ効果が。

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特にWebバナーや動画のサムネイルなどは、小さな面積で人の視線を集めなければならないため、この効果を存分に利用したレイアウトが多いですね。

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もちろん、人物を使ったレイアウトはこれ以外にもたくさんあるので、新人デザイナーさんにはこの法則にしばられずにいろいろな配置の仕方に触れてみていただきたいと思う次第です。
情報が視線や指の先にない場合、どんな処理(レイアウト?色?書体?)がそのモノやコトを伝える工夫となっているのか考察してみてください!


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