習慣が歩いてきた道の軌跡を証明してくれると信じて。
実家の前が農家だった。
その農家の息子さんが僕より四つ年上で、同じ登校班ということもあって弟と一緒によく遊んでもらった。大きく古い家で、古いドラマのセットの中に紛れ込んだと錯覚するような場所だった。
そんな家やビニールハウスの並ぶ畑で僕たちは本当に自由に遊ばせてもらった。
親同士も面識を持って仲良くなり、ある時期は息子さんのお姉さんが我が家によく遊びにきていた。うちの両親にむかって、お姉さんが恋愛相談をあーでもないこーでもないとしていたのをよく覚えている。
農家は