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工作タイム

久々に、工作している。私は作品を作ることを、工作と言ってしまう。創作ということばもあるけど、工作の方が落ち着く。子どものころからやっているからだ。教科の中で、一番図工が好きだったし、小学校の頃には、学校に置き勉ならぬ置き工作道具をしていた。母が作った、習い事用のバッグに、はさみやらペンやら色々な工作道具を入れて、机の横のフックにかけ、いつでもそこから取り出して、工作ができる体制にしていた。色々作ったが、一番覚えているのは、手作りのシールである。その当時、シール手帳が流行っており、お店で買ったシールをいっぱい貼り、友達と交換するのが流行っていた。

そして、それに便乗してか、自分でシールを作るおもちゃの器械も売られていた。私はそのミニ版を買ってもらい、愛用していた。器械と言っても、ローラーがついていて、そこに絵を描いた紙を入れると、表面に透明テープが、裏には両面テープが貼り合わされて出てくるというシンプルな仕組みであった。透明テープと両面テープは、付属の専用のものだったので、なくなったらおしまいであった。しかし、この器械によってシール作りの仕組みを理解した私は、行きつけの文房具屋さんで幅の太い両面テープを発見し、これがあれば、自分でもできんじゃん!と思いつき、そのガムテープ位の太さの両面テープと、同じ幅の透明テープを購入し、シールを作りまくった。

これはとても良かった。私が持っていたのは、ミニの器械だったので、専用のテープは幅が狭く、小さいシールしか作れなかった。しかし、私が購入した極太両面テープは、もっと大きいシールも出来た。私は絵の上手い友達にイラストを描いてもらい、次々とシールにして皆に配った。そのまま商売でも始めるんじゃないか位の勢いだった。

それからは、両面テープと透明テープも私の工作道具の必須アイテムとなった。
そんな工作道具が入ったバッグであるが、今も形を変えて残っている。職場の私のロッカーには、私の工作道具のバッグが置かれている。そしていつでも、何かを作れる体制を整えている。