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オンライン授業のスライドを作るときに注意したほうがいい5つのポイント

こんにちは、N中等部の佐藤です。
今回はオンライン授業で使用する「スライド」のデザインについて、N中等部が意識していることを書いてみようと思います。

N中等部では基本的にスライドを「Googleスライド」で制作していますが、PowerPointやKeynoteなどのスライド作成ソフトでも、同じことを意識しています。

そこでこの記事では、日々研究し導き出した5つのスライド制作における注意点を紹介します。

■注意点① 文字のフォントサイズは40pt以上

「1枚のスライドの中に、どれくらい文字を入れたほうがいいか?」

これは永遠の悩みです。もちろん正解はないのですが、N中等部ではフォントサイズ40ptが1つの指標になっています。授業スライドを見ている生徒側のパソコンがどんな環境なのか分からないためです。もしかしたらスマートフォンで画面を見ているかも……。

様々なパターンを考慮して、最低でも40pt以上を保っていれば「文字が小さくて見えない」ということはおおむねないように感じています。

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■注意点② 1枚のスライドに伝えたいことは1つだけ

注意点①を読んで、フォントサイズを40pt以上にすると書きたいことがまとめられない! ということもあります。しかし、ここは授業を受ける側の気持ちになって、スライド1枚の情報量を減らすことを考えます。

順を追って説明していくときに、1枚のスライドでいろいろなことを話しても聞き手に伝わらないことのほうが多いと思います。1枚のスライドで伝えたいことが1つであれば、話す側も話が長くならず、スムーズな授業進行につながります。

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■注意点③ イラストや図を使用したほうが伝わりやすくなる

イラストや図は、単なる「ウケねらい」として空気を和ませる効果もありますが、適切な図を使うことで理解を助ける働きがあると考えています(道路標識のようなイメージです)。

伝えたいことがイメージできる図があれば、積極的に使うようにしています。ただし、スライド1枚の中にたくさんのイラストを載せないようにしています。

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たとえば下の2つの画像の場合、フォントサイズや内容は同じですが、イラストが“ あり”と“ なし”のものがあります。
比較してみると、画像のあるほうがビジュアル的に目を引くため、生徒に伝わりやすいと考えています。

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■注意点④ 何分話すのか、時間を表記する

私たちはスライドに、時間を示すことが大切と考えています。たとえば「今から解説をします」と話し始めても、聞き手側はその話が何分続くのかまったく分かりません。話す側も、時間を決めないまま解説を始めてしまうと、「思ったより時間がかかってしまって終わらない……」ということが多々あります。

そこで、あえて「◯◯分で話します」と言い切ってしまい、その時間を目標に説明するほうが、お互いに時間を意識して授業を進められると考えています。

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■注意点⑤ 「今日の流れ」と「今日のまとめ」は箇条書きに

スライド内の最後のまとめは、文章でなく箇条書きでシンプルにまとめたほうが頭に入ってきやすく、振り返りとして最適です。

注意点①でフォントサイズは40ptと書きましたが、まとめの部分はフォントサイズに縛らられることなく、箇条書きをすることを優先しています。

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■最後に

黒板やホワイトボードの板書とは少し違う、オンライン上でのスライド。生徒のパソコンやスマホの環境が分からないからこそ、より良いスライド作りへの探求には終わりがありません。

とはいえ、対面の授業でもオンラインでも科目別の分かりやすいポイントは変わらないはずなので、“ 画面を見るときの伝わりやすさ“”を意識した5つの注意点をいつも制作に取り入れています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

※この記事の画像は全て、フリー画像素材サイトの『ダ鳥獣ギ画』(https://chojugiga.com)さんから使用しています。

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