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夢は美容師になること|最短で夢に突き進む長女の話

今春、キラキラJKデビューを果たした長女のお話。
娘は今、定時制の高校に通っている。
行きたい高校の全日制に学力が及ばなかったため、定時制を単願で受験するというまったくもってブレない娘だ。(いや、そこは勉強頑張れやw)

中学に入ったころからの彼女の夢は『美容師になること
小学生の頃から友達のヘアセットをしてあげることが大好きだった。
中学の体育祭では早朝から友達が次から次へとやってきて、娘に髪型をセットしてもらう光景が3年続いた。
彼女自身、年長くらいからずっと同じ美容院に通い、美容師さんもずっと変わらず。娘のJKデビューのためにキレイな髪色にしてくれたのも彼だ。
家族でお世話になっているその美容師さんには、自分がカットしなくても親に付いてきては前髪の切り方髪の毛の巻き方を質問していた。

彼女の夢が『美容師』で、真剣に目指しているのは中2の夏休みの課題からもわかる。


そうは言っても、まぁまずはちゃんと高校卒業してよね!というのが親の願い。高校になったら遊ぶぞーっ!!!てのが全面にでちゃってる長女なので心配は尽きないのである。

長女の行動力によって夢が近づいた!?


そんなこんなで、長女の夢のことはもちろんわたしも頭にはあったが、まずは新生活(高校生活)が心配だった。
彼女の学校タイムは15時~21時だ。今までの生活とはガラッと変わることは間違いない。

入学から1ヶ月経った。
今のところは、毎日楽しく学校に通っている。
元々学校に行くことは好きだったし、友達といることがとにかく楽しい
先生ともすっかり仲良くなって先生との写真を見せられるのだが、クマやウサギ加工の入ったオッサンを見せられたとて・・・お疲れ様です、としか思えないw
先生と写真や動画だと!?
何でもアリな学校とはいえ、凄いな・・・。
何はともあれ毎日通っていることにはホッとしている。
(なんせ徒歩5分立地だからね)

お友達と充実した日々を送っていると出てくる問題。
そう、それは、『お金がない!』てやつ。
もちろん定時制とはいえ生活リズムが狂うのは望ましくないので、元々午前中にアルバイトを入れる予定ではあった。

とはいえわたしが思っていたより早い段階で行動に移した長女。
入学式が終わってすぐに、求人情報を仕事中のわたしにLINEしてきて、

『ねぇ、これどうやって応募すればいーのー?』と聞いてきた。
「WEBか電話って書いてあるね!」
『オッケー!電話しちゃうわ!

長女はとにかくすぐに行動に移す癖がある。
何にも考えずにただ体が動いちゃうタイプなもんだから心配で仕方ない。

前に、遮断機が下り始めた線路で財布を落としたチャリに乗った子連れのお母さんを見かけて、自分のチャリを投げ捨て、線路の財布を拾い、ダッシュで追いかけたことがある。かなり感謝されたらしいけれどさすがにそれは叱ったし、非常ベルの場所も教えた。(一応バーは下りきってなかった、と言ってるが・・・)
道で倒れたおじいちゃんを介抱して救急車に乗せられそうになって友達との待ち合わせに遅れたとか。
ホント長女はそういうタイプ。

話は戻って、求人先に電話をかけるというので
お前の語彙力で大丈夫かよ・・と心配しつつ待っていると

『ねー、お母さん!これなんて読むの!?早く!!!!』
というLINEが
見ると、お店の名前やん。
英語だけども、だけども「アースやん!(EARTH)」
読めないんかい。店名確認してから電話しろ!

というかその求人を見てみたら、あぁ、美容室なのね!
(なるほどなるほど)それは受付の求人だった。
どうやら電話をかけた先が代表電話だったらしく、お店の名前を確認された様子。そこからはパッタリとLINEが途絶えた。

お昼が過ぎ、どうなったか気になっていたところに
『ねー、履歴書ってどうやって書くの?』ときた。
あ、履歴書必要なのね。
今のバイトって履歴書不要、てところもあるからちゃんとしてるんだな~と思いつつ、とりあえず”履歴書”がどういうものか、を画像で送った。
メール郵送で履歴書送って、て言われたからメールアドレス聞いた!あとで送り方教えて!』
とにかく、スピード重視なのね、この子はw
志望動機以外はPCで作らせ、志望動機のところだけ手書きで書かせたのだが・・・志望動機の語彙力にはさすがに添削を入れてしまったw
何とか一緒に仕上げてその日のうちにメールをした。

写真一つでも、変顔を送ってきたりと、まぁ落ち着かない子w

すると翌日には”面接”の電話がかかってきた!
夕方だったためわたしが回答することになったが、娘にLINEしたら即答で『最短で!』と返ってきた。
ですよね~。
こうして娘は人生初の面接を経験することになった。
(高校受験でも面接はなし)

美容室だから金髪はまぁ大丈夫だとは思うけど・・・その口ピはどーなん?と言ったらちょっと控えめなピアスにチェンジ。
まぁダメ元でもいってらっしゃい、と送り出したが1時間以上たっても帰ってこない。
もしかして語彙力なさすぎて話通じてないんかな・・・なんて心配もしたが、さすがに2時間は長すぎやろ、と。

やっと帰ってきた娘もさすがに疲労困憊のご様子。
『バイト決まったよ、てか、なげ~~~
いや、ほんとそれ。
面接なんてどんだけ盛り上がっても相場30分やで。

聞けば、統括マネージャーと最初面接をして、オーナーとも面接をして。
ちょっと話がダブったりもしたんだけど(これ聞くの2回目です!みたいな)とりあえずは聞いたりしてて。
で、まず一番肝心なこと!
アシスタントで入れるみたい!店もオーナーのとこ。』
と、当初募集があった店舗ではなく、ちょっとだけ通勤に時間がかかるオーナーのいる店舗に採用が決まったようだ。
まず、履歴書で大事だったのは『志望動機欄』だったと。
(それはさすがにわたしの助言通りw)
ここの欄が埋まっていたから面接には進めたらしい。

で、もちろんそこからは長女の力
なぜ、美容師になりたいのか、という質問に対しては
自分は年長の頃からずっと同じ美容師さんに髪を切ってもらっていて、その美容師さんのようになりたいと思うようになったと。美容院に行くのが好きだったし、自分が切らなくても父についてよく行っていたと。髪型が変わるとすごく嬉しくなったし、イメージチェンジできて笑顔になれたと。
(まぁもうちょっと語彙力低めな感じだったかもしれないけれどそういうような内容を伝えたらしい。)

長所短所の短所はズバリ!『頭が悪いです!』と(涙)
まぁな、EARTH読めない高校生だもんな。

そして何より驚かれたのが、15歳という年齢だとか。
最初のアルバイトでなかなか美容室に応募してくる人はいない、らしい。
どうやら長女は他のバイトにも電話はかけていたらしいが・・・どうにもピンとこず最後は「母と相談します」を決まり文句に切っていたらしい。
だけど美容室の求人を見てからは、、、ロックオンよね、そりゃ。

そこまで美容師になりたいんだったら・・・
アシスタントで入らない?という展開に。
ただその場合は募集のあった店舗じゃなくて、うちになっちゃうから家からは遠くなるけどどう?と。
本人ここでは即答!『通います!』と。
後から聞けば、ちょっと遠いかな~とは思ったけど、この場合は『母と相談します』じゃないやろ、と判断したらしい。(やるやん!)

というか、そもそもアシスタントなんてできるん?て思ったんだけど、
ここでビックリの情報が!!!
通信で美容学校通えば、高校卒業と一緒に国家試験受けれるよ。」と。「通信は国家試験のための最低限のことをしっかりと学べるからあとはこの店で教わればいい・・」と。

えっ!?
知ってました!?
そういう専門の高校があることは知ってはいたけど・・・。
高校行きながら通信も通って、バイトで技術を学んで、19歳で免許取得!
こんな方法があったとは!

これは全く頭になかった情報。
高校卒業して美容学校に通って資格を取る!という流れしか頭になかった!どうやら美容室で働いていれば高校生でも通信を受けれるようだ。実際オーナーも17歳の時から通信に通って20歳でスタイリストデビューをされているらしい。もうこうなったら娘もそんな夢膨らんでがぜんやる気モードでその気になっている。

こうして、長女の初バイトが始まった。
学校の部活で足を捻挫したり、のどを潰して風邪を引いたりと、2回ばかりしょっぱなから迷惑をかけてしまったが仕事は楽しんでるようだ。

ちなみにわたしの初バイトはマックだったが、働くことっていうのはこうも大変なのか、というのを初日に痛感させられた記憶がある。
足がめちゃくちゃいたいけどまだ1時間か。これで900円か(当時の時給にしては高めだったけど)、と衝撃を受けたものだが、長女は初日から楽しい~!と言って帰ってきた。

週2回というのも学校と無理なく両立できる。その代わり土曜日はかなり忙しいらしいが、忙しい方が時間が経つのも早く好きらしい。
年2回入学可能な通信の美容学校には10月入学を申し込む予定だ。

今までいろんな可能性を長女に与えてきたつもりだったが、いつの間にか自分の力で引き寄せるようにもなってきたのか。
見た目が派手で、おバカで、うるさくて、友達思いで、熱くて、強くてw
もちろんこれからいろんな試練はあると思うけど、長女の陽パワーで夢に向かって頑張ってくれると信じている。

母はただただ道を反れないようにだけ、見守るって感じかな。
寂しいけど、楽しみだ。


美容師を目指すJK♡


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