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『あの日、選ばれなかった君へ』を読んで

一冊の本との出会いが人の一生を変える。

人生って選ばれないことの方が多いんじゃないかな。

だって選ばれる人はいつだって少人数で、誰かの隣は左右に座ったとしてもは二人しかいなかったりする。

もしも今、自分は選ばれなかったと落ち込んでいるなら、どうか阿部広太郎さんの『あの日、選ばれなかった君へ』を手にとってほしい。

大学受験に全て不合格だったのは私も同じで、人生が終わったと思った記憶が鮮明によみがえる。がんばってきた自分が全部そう否定されたあの瞬間。自分は負け組なんだと叩きつけられたあの敗北感。後悔ばかりが頭をよぎって自分も家族も世の中も全部を責めていた。

この本を読むと、阿部さん@KotaroA の半生をたどりながら、あったかい手紙を7通読むことができる。

こんなに優しくて、こんなにも目頭が熱くなる本は無い。出来ることなら、目の前が真っ暗だった高校3年生のわたしにそっと届けてあげたい。

選ばれないことの方が多かったし、失敗ばかりだったけど、自分の選択肢は間違ってなかったとそっと背中をさすってくれる。

コピーライターさんの書く文章は言葉一つ一つが丁寧にチョイスされていて、読めば読むほど、心に刺さり、震え、そして癒される。

過去の君(自分)を許してあげたい。

そんな心情で、今私は、この文章を泣きながら一人で書いています。

この本は全国の書店に、全国の図書館に、全国の家庭に一冊置いておいてほしい。だって、救われなかった気持ちが救われるから。

阿部広太郎さんとの出会い

阿部さんとの出会いはマグさん@OnebookofMAG と堤さんが@tsutsumifuji 主催したBookホテル神保町で行われた“一語フェス“という読書と言葉のイベントで阿部さんがゲストスピーカーとして登壇されていたことでした。

その日は5人の著者さんが参加していましたが、イベント終了後に唯一お一人だけ、自分で持ってきた自分の本を丁寧にサインとお礼を伝えながら、手売りしていた方がいました。

そうです。阿部さんです。

わたしはすでに買って読んでいた『それ、勝手な決めつけかもよ?』にサインをもらいたくて並んでいましたが、阿部さんが持ってこられた本をどうしても買いたくなって、『心をつかむ超言葉術』を買わせてもらいました。

「本を手売りされている姿に感動しました」とお伝えすると「ありがとうございます。Twitterもされてますよね?あとでフォローさせてもらいます」と。

ほどなく阿部さんのフォローバックがあったことに、あの言葉は社交辞令ではなくて本当だったんだと、わたしはさらに感激した。

『あの日、選ばれなかった君へ』出版

4月に入って阿部さんから、突然メッセージが届く。

「先日のイベントではあたたかいメッセージをありがとうございました。今日は宣伝させてください」と、本の出版とイベントのリンクと共に丁寧な文章が届いた。

わたしは仕事帰りに急いでいたため、スタンプのハートマークだけで反応した。

本をAmazonで買ってから、「さっそく買いました」とお返事をすると、「本当にありがとうございます。すごくうれしいです」の内容で丁寧に返信が届いた。

「タイトルだけでは泣きそうです…」と書くと、
このタイトルを書いた時、こみあげるものがあったんですと教えてくれた。

さらに驚いたのは、
やりとりした夜に、阿部さんからじきじきに、
Twitterの固定ツイートに置いているnote「HSP(繊細さん)って知ってますか?」にいいねが届き、阿部さんからnoteでフォローが入ったことでした。

たしかにそれは難しいことではない。

だけど数えきれないほどの方々と丁寧にお一人お一人と対応されているんだろうなと思考を巡らせた時、何人とこんなやりとりをされているんだろう。

ただ、ただ、感激した。

その日は夜22時から、Lectioの1%読書会があったので、交流会のときに思わずマグさんに
「阿部さんがら実はDMが来て、…。」
と、すごい勢いで、報告してしまった。

マグさんが「すごいなぁ!」の声のうなずきの深い強弱を録音しておきたかったぐらいの感嘆ぶりだった。

そうです、

それは何一つ簡単なことではなかった。

阿部さんのやさしさは、きっと選ばれてこなかった、切なさ、悔しさ、不安、いきどおり…。

そんなことが全部、一人一人にやさしくできる強さの原動力になってるんじゃないかな。

人は悲しみが多いほど、人には優しくできるはきっと本当なんだ。


 
ここまで読んでいただいてありがとうございます。

わたしは言葉には力があると信じています。そして一冊の本と出会いが人生をかえると確信しています。

もし今、選ばれず悩んでいるなら、そんなあなたにぜひ読んでほしい。

 

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