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【読書レビュー】終活中毒

1.終活中毒 秋吉理香子著

初読の作家さん。「読書メーター」の読友さん達の評価が良かったため気になっていた作品です。

2.本書を手に取った理由

私の「終活」のイメージは
「今までの人生を振り返りながら、残された人生をどのように生きていきたいか?これからの人間関係をどうするか?自分が死んだ後始末はどうして欲しいか?そして遺された人のことに想いを馳せる。」
といった今まで培ってきた人生の収穫の時期を迎えた、どこか穏やかで達観した心持ち。

自分がFP、終活アドバイザであるということもあるけれど、私自身も「終活」にそろそろ真剣に向き合わなければいけない年齢でもあるため、「終活」という題名に条件反射してしまいました。

3.ストーリー

4人の「人生の終わり」をテーマにした短編集です。
主人公はSDGs活動にのめり込む40代独身女性、妻を亡くした60代男性、70代有名女性作家、40代お笑い芸人。
最初の章はいわゆる「イヤミス」だったけれど、後の章は寂しいけれど、どこか心温まるストーリーでした。

4.感想

表紙に書いてある通り、大どんでん返しあり、読みながら「どうする?どうするの?」とドキドキハラハラあり、ほっこりしたり、思わず涙したり。とても面白くあっという間の読了でした。
題名が「中毒」だけに所謂穏やかな「終活」とは全く違った話でしたが、主人公とその周りの人達の清濁混じり合った複雑な感情を上手く表現していて、「そうだよね」と深く頷いたり「え〜?そう来る?」とびっくりしたり、「人生の終わり」という重いテーマにも関わらず、とにかく楽しく読める作品でした。

5.まとめ

他の方のレビューによると、この作家さん「イヤミス」作品も多いそうです。初読の作家さんでしたが、「この作家さんの他の作品も読みたい!」と久しぶりに思わせてもらえる作品でした。
また「読みたい本」が増えてしまったことに感謝です。


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