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箕面滝(回想)

大阪府箕面市にある箕面公園の中にある滝。

私はこの滝が好き。
滝だけでなく、この滝が見られる場所まで行く過程も好き。

この滝に辿り着くには、滝から流れる渓流沿いを小一時間歩かなければならない。早歩きならもっと早く着く。
もっとも車がある場合は、滝の近くにある駐車場に停めれば10分くらい歩けば着けそうだけど。

ご近所にお住まいの方は朝夕の散歩などで、滝まで歩いていらっしゃるようだ。
阪急電鉄の箕面駅方面から歩き始めると、なだらかな上り坂が続く。これが結構いい運動になる。道路はところどころ木の根で盛り上がったりひびがあるものの、舗装されているので比較的歩きやすい。

木陰の中を渓流の音を聞きながら歩くのはとても気持ちが良い。
くねくねと等高線をなぞるように道が続いている。
途中、風情のあるカフェや食事処があるのもポイントが高い。
いつか立ち寄りたいと思いながら、いつも時間がなくて横目で見て通過する。

滝が近付くと急な上り坂とやや下り坂がある。最後はお土産屋さんがあって滝が近いと分かって元気になれる。

いつも急ぎ足で行くので到着する頃には、汗を掻いてる。
ベンチに座って呼吸を整えてから、滝壺近くに寄ってみる。
大抵、誰かが記念撮影されるので、遠くから眺めることが多い。
それでも立ち込めているであろうマイナスイオンを浴びて、ひとり浄化されている気持ちに浸って、しばし休憩をとる。

この時、注意しなければならないのは、とある視線。
ポリ袋を持っている人やお弁当を食べようとする人をどこからか見ていて、すぐさま近寄って来る赤い顔のヌシ。
人間なんて恐くないもんね!、と言わんばかりに闊歩してポリ袋やお弁当を奪う。気づかれないように後ろから近付いてカバンの中の食料を持って行くこともある。
日光のヌシより凶暴ではなさそうだけど、威嚇してくるので注意が必要かな。怖がらず声を出さず、そっと離れるのが良さそう。

せっかくだから滝の前で…と思うけど、お弁当は途中の休憩所が良さそう。お腹がすいている場合は、滝の前にある食事処などで食事をされた方が良いみたい。
お互いのために。

帰りは少しの上り坂と、長い下り坂。
行きとはまた違う見え方をする渓流沿いの景色を楽しみながら、少し流れの近くに下りてみたりして。
行きと違って余裕がある。

息を切らしながら上がってくる人達に、なぜか勝手に親近感を感じて心の中で応援しながらすれ違ってる。

一気に下るのも、もったいないので途中の休憩所で少し休んでみると風が心地良い。行き見かけた素敵なお店も、今度、時間がたっぷりある時にとっておく。

しばらく下ると行きには、あまり目に入らなかった立派なお寺。
その隣には、なんと昆虫館がある。
昆虫採集が好きな人達にとっては、箕面山は有名だそう。
だから、昆虫館があるのもうなづける。
少し寄り道をしてみると、道中で見かけた虫の名前も分かるかも。

昆虫館を過ぎると、渓流沿いの道に戻るとだいぶ緩やかな坂道。
右手に温泉宿のエレベーターが見えて来たらもうすぐゴール。
エレベーターの手前では足湯に浸かれるらしい。
パンパンになった足を温めてほぐすのも良さそう。
いつも満員で入れていない。

でも私にはもっと心惹かれるものがある。
紅葉揚げってどんなの?…って思いながら進むと、あった!箕面ビールの文字が。
やっぱり運動の後はビールよね〜と思いながら、
あ〜でもこの後、新幹線に乗らなきゃだし…慣れない乗り換えもあるし、
ということで、まだ箕面ビールを飲めていない。
次こそは!と思いながら、お土産街を進んで行くのだ。

またね。
今後は紅葉とか新緑の季節に来てみたいな。

(そのうち続く)
※回想なので、実際と異なる場合があります。あくまで個人の感想です。

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