見出し画像

行動へと突き動かす、強い思い

今日は北九州市民カレッジ「『新・平和学習』のあり方を考える~戦争体験者から未来へのバトンをつなぐために~」の第3回。

テーマは「見て・触れて・考える 戦時資料との向き合い方と市民活動の挑戦」で、講師は北九州平和資料室の小松芳子さんと、聞き書きボランティア平野塾の出口敬子さん。

小松さんの作った平和資料室へは、昨日お邪魔してきた。

小松さんは元小学校の先生で、子どもへの平和学習をしてきた中で、戦争反対!世界が平和であってほしい!と願う子どもたちを見てきたそう。
一方で戦時中の子どもたちは、戦争は素晴らしいもの!日本のために!と思って、戦争に反対する大人を非国民と考えていた。

戦争自体を憎み、世界平和を願う子どもと、戦争を賛美し、日本のことだけを考える子ども。
子ども自体が変わったわけではないのに、どうしてこんなに違うのか。
それは、大人の教育や周囲の環境、入ってくる情報によるんだ、と。

だからこそ教育が大事であり、その教育のもととなる憲法が大事なんだ、と言われていた。

戦時中は、日本のために、誰かを犠牲にする世の中だった。
憲法は、1人1人の人権を尊重すること、命を大切にすることを目的に定められている。
その憲法を守るべきは国家権力で、国民の不断の努力により守られるもの。

軍拡を推進する政治家を選んでいるのも、投票に行かないのも、国民なんです!
私は怒っているんです!
と、とても強く訴えられていた。

そんな小松さんを見ていて、ふと、ショーペンハウエルの
「怒りを欠く者は知性を欠く。知性は必ずある種の”鋭さ”を生む」
という言葉を思い出した。

小松さんを行動へと突き動かす、強い思いを感じさせられた講演だった。

前回の講座の様子はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?