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メリットのあるなしの問題なのか

今日は、社会教育主事・主事補を対象に、自治会について学ぶ研修があった。

自治会加入率が低下している中で、入らない理由として、誘われないからというのも結構多いらしい。
一方で、誘ったものの「メリットは?」と聞かれて、うまく答えることができず、断られて終わるパターンも多いそう。

そこで、こんなメリットがありますよ!という回答例みたいなものを、世代別に示してあげることも必要じゃないかと思っているとのことだった。

まぁ、メリットはあるに越したことはないとは思うんだけど、そういう問題なんだろうかとも思う。

自治会に限らず、何か活動や団体に誘われた時に、「こんなメリットがあるよ!」と言われて、「そんなメリットがあるならやりたい!」と思ってやることって、あんまりないような気がする。

相手の言うメリットが自分にとってそれほど魅力的ではないこともあるし、そもそものところで、そんなに損得勘定で動く人ばかりではないんじゃないだろうか。

もちろん、自分にとって何らかのプラスの価値があるからやるって考えると、ある意味損得で考えてると言えなくもないのかもしれない。
けど、それって誰かに言われたからじゃなく、自分で感じるものなのかなと思う。

何かをやる時に、活動自体に感じる魅力ももちろんだけど、この人に誘われたからやってみようとか、この人と一緒ならきっと楽しいことができるだろうとか、自分にも役に立てることがあるんじゃないかとか、そういうのも大きい気がする。

自治会に関して言えば、自分たちのまちのことを自分たちでやっていこうっていうものだから、本来損得の話ではないんだろうけど。

そもそものところで、「自分たちのまち」っていう意識が持ててない人が多いのかなとも思う。
ただ住んで、家と仕事の往復の毎日だったら、そんな主体性は持てないだろうなぁと、自分の経験からも思う。

何かに参加して、参画して、つながりができて、そこに楽しさや喜びを感じて。
そういう経験を積んでいく中で、このまちのために、このまちの人たちのために、自分にできることがあるならやっていこう、この人たちと一緒に何かをやっていこうっていう思いも生まれてくるのかなぁと思う。

私にとってそんな気持ちを育んでくれたのはNPOの活動だから、そういうものがあって本当に良かったと思う。

スタートが自治会じゃなくとも、まちや人とつながれる、何かきっかけになるようなものがあればいいんだろうなぁ。

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