コピーライターはコネが有っても無理筋では?
新人のときはコピーライターだったんだけど、ココ数年、コピーライターになるってのは既に無理筋な気がする。
職業名としてのコピーライターってのは現存する。
ただ、晴れやかだった、1行5千万円也っていう種類のコピーライターはもう事実上なりようがないのではないか。
原因は簡単。
先駆者がいる。
とかそういう問題ではない。
もちろん、競合がいない世の中ではない
同世代のライバルもやっていれば現れるだろう、
たださ、
新聞広告、
ビルボード、
中吊り広告などを出すクライアントがいない。
テレビ、ラジオが死んだ。
マス媒体がお亡くなりになった以上、
コピーライターは形骸化してるってこと。
Webは文章が有るけど、あんなもん、コピーライターの仕事じゃないだろ。
編集ライターの、
いわば中距離ランナーの世界だ。
ライターとか広告ライターって自称してる人いるけど、それも違和感。
10文字くらいでハートを鷲掴みにする、
痺れるコピーを書くコピーライターはもういな。
Web上でアフィを得るためにやるライターってのは、アフィブロガーとかアフィリエイターとかそういうかんじなのでは。
名前が重要でもないような気もするけれど、コピーライターは命名する人でも有ったわけで、そこら辺を曖昧にしていいわけもない気がする。
アフィのライターさん方は販促系のコピーライターの末裔なのかもしれない。
なんにせよ、マスメディアの利権構造などが露見してきている世の中で、バブル期に栄華を極めたキラリと輝くコピーライター様ってのはもう夢の中の話なのかもしれない。
僕は、結局のところ、メーカー内の宣伝マン、販促マン、広報マンとして、また制作会社のなかの制作進行、プランナー、プロデューサーとして実利を得ることには成功したが、コピーライターとしてはうまく行かなかったから、今から始める人達にこうすればなれる、という確証のあるモデルを示すことも出来ない。(それでも、2年位はやってたんだけどw)
有るかないか判らない、そんな仕事だ。
夢破れるにしたって、そもそも無いステージを目指されても問題有るしな。
トップランナーだったはずの糸井重里氏が既に、他の仕事を生業に選んでいるという時点でかなりお察しな気がする職業だと言うことだけは肝に銘じておいて欲しい。
もし、コピーライターという職が有ったとして、その充実度合いは20年前とはカナリ異なるものだと思う。
あのキラキラしていた時代をコピーライターとして生きられたのだから僕は僕で楽しかったわけだが、今、そこに若い才能を!と背中を押しやる気は僕にはない。
それでもなりたいヤツは成るといい。
プランナーとは違い、コピーライターなんてのは希少職種だ。
なりたいヤツはどんなときでも、
おのずから成るものだろう。
そうでないやつは、別の仕事を選んだほうが、いささか幸せに近いところに到達できる気がする。
コピーライターなんてのはそんなものでもある。
ワンちゃん狙いなら、別の生き方をどうぞ。
どうしてもって言うなら僕はとめないけどね。
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