Ch. 04 『Ankiデッキの効率的なつくり方②(物書堂辞書編)』
Ch.02のnoteで既存の単語リストを一括でAnkiに投入する方法を演習を交えて解説しました。
今回は普段みなさんが勉強したり多読する中で出会った単語を効率的にAnkiに登録する方法を提案します。いくつかの方法が考えられますが今回は『物書堂辞書アプリの検索履歴をAnki化する』方法について解説します。
★このnoteの対象者
・iOSユーザー(物書堂辞書アプリがiOS限定のため)
・多読で出会った単語を効率的にAnkiに突っ込みたい人
・でた単アプリなどの苦手単語をAnkiで覚えたい人
あるとき物書堂辞書アプリの検索履歴(頻度順)を見てみたら1つの単語を39回も調べていることが判明しました。。しかもその単語の意味を思い出すこともできませんでした。。
この検索履歴をAnkiに投入できたら効率的に自分の苦手な英単語を潰せるのになぁと思い色々と試行錯誤してみましたがうまくいかず。そんな都合よい事なんてないよなと思いつつもとりあえずツイートしてみました。
するとAnkiテクニシャンとして飛ぶ鳥を落とす勢いのパダワンさんから天の声が降りてきました!Twitterってすごい!!
※アンキヨリハジメヨという超優良サイトを運営されております。Ankiを極めたい人は要チェック!
なんとブックマーク経由でエクスポートすることが可能とのこと。
よくよく検証してみるとこの方法で可能ではあるもののいくつか注意点があるのでこのnoteでまとめておきます。
・エクスポート可能な辞書は限られている。現時点で判明しているのは下記の通り。
・統合辞書全体のブックマークではなく個別辞書のブックマークから実施する。
現時点で判明してる限りの対応/非対応辞書一覧。リストにないものは未確認。
(主に私が所有している辞書とフォロワーさんから得た情報。続報あれば更新します。)
【エクスポート対応】
・ウィズダム2、ウィズダム3
・エースクラウン
・コリンズ英語辞典+シソーラス
・小学館西和中辞典・ポケプロ和西辞典
【エクスポート非対応】
・ジーニアス
・ランダムハウス
・リーダーズ/リーダーズプラス
・オックスフォード現代英英
・オックスフォードアカデミック英英
・オーレックス2
・オックスフォード英語類語
・オックスフォードコロケーション
・コウビルド英英辞典(第9版)
・コウビルド英英辞典(米語版第2版)
・コウビルド英英和
・コウビルド英英中
・プチロワイヤル仏和和仏辞典4
・小学館ロベール仏和大辞典
・小学館中日日中辞典
・小学館韓日日韓辞典
・小学館伊和和伊中辞典
・プログレッシブロシア辞典
・大辞林
・新明解国語辞典
この差はなんなのかよくわかりません。。
実際に私が所有している3種の辞書でAnki化をしてみた事例はこんな感じです。
ここまでの情報で頑張ればAnki化を実行できると思います。この先は具体的な手順を詳細に解説します。
またエクスポートしたデータをインポートするためのテンプレ付きのAnkiファイル(apkgファイル)のダウンロードをnote/マガジン購入者限定に配布しますので自分で実行するのが面倒な人はご利用ください。
エクスポート手順詳細
※エクスポートの方法のうち最もシンプルで誰でもできるような方法で説明しております。テキスト化のところは各自アレンジしていただいて構いません。このnote執筆時の作業環境はiPad、Mac、グーグルスプレッドシートです。
・コレクション画面を表示する
・エクスポート対象の辞書、例えばウィズダムを開く
・検索履歴を表示する(時計のマーク)
・編集からAnkiに入れたい単語を選択する。すべてを選択してもよい。今回はデモのため10個のみ選択する。(日付順と頻度順があるので目的に応じて選択すること)
・ブックマークに登録する(本のマーク)→ブックマークのフォルダを作成する→今回は『Anki』というフォルダを作成する
・ブックマーク→編集→すべてを選択→エクスポートマーク
※この画面で下記のようにエクスポートマークがない辞書はこの機能に非対応の辞書ということ。
・テキストデータで送信→Microsoft Excelで利用(UTFー16)を選択
・Googleドライブを選択しアップロードする。
・『辞書.txt』というファイルがGoogleドライブにアップされているのでPCで開く。
・ダウンロードしてテキストエディットで開く。
・Googleスプレッドシートにコピペする。
・csvファイルとして保存する。
ここまででAnkiに投入するデータは完成。
※ファイル保存の方法のより詳細な方法はCh.02のnoteにて解説してます。
もし気に入っていただけましたらサポートをお願いします。Ankiの使い方開発に使用させていただきます☺️