見出し画像

恐いけど、飛び込む

私は、日頃からブログの記事を良く見ている。

「なんて心に響くんだろう!」
そんな文章に出会うと、すごく気持ちが高揚する。
そんな出会いに、喜びが自然と湧いてくる。

「坂爪圭吾さん」という方が書いている記事を、初めて読んだときは、心を大分揺さぶられた。
若くしてホームレスになり、その時に感じたことを綴った「ホームをレスした話」というタイトルに魅かれて読んでみた。

最後の一文まで目がはなせなかった。
「そうそう!わかるわかる!」と自分の中にあるモヤモヤした気持ちを見事に言語化してくれていた。
それだけでなく、よし私も頑張ってみるかと、読み終えた後になんだか力が湧いてくる。
凄い人だな。自分にとって、憧れの人となった。

それから約半年近く、坂爪さんのブログを読むことが日課となり、日々の楽しみとなった。

そしてあるとき、
「お茶会をするので、興味のある人は気軽に集まってください」と、イベントの開催をブログの記事にのせていた。
正直、興奮した。あの憧れの坂爪さんに会えるんだ。実際に話すことができるんだ。心臓がバクバク高鳴る。参加したい。よし行ってみよう! 

ここまでは良かった。しかし当日、私はイベントに参加しなかった。急に怖くなって行けなかった。
自分が情けなくなり、後悔もした。

それから1か月後のこと。好評につき、「第2回お茶会をします」とのお知らせがあった。
今度こそは参加しようと思ったけど、やっぱり行けなかった。
行きたい気持ちは強いのに、なにがそんなに怖いんだろう?? 
なんで足が向かないんだろう?? 

ふり返ってみると、知らない人と関わることに、ガチガチに緊張してしまうことが多く、苦手意識が強かった。

高校1年生のクラス替えのとき、私はそれまで仲が良かった友達とバラバラになり、クラスで孤立した。
自分なりに、もがいてみたけど高校生活の3年間、結局誰とも仲良くなれず、「あいつクラスで浮いてるよね。なんかウザくない」と陰口を叩かれる始末。
私って人から好かれにくいんだ。この経験が大きな挫折となり、人と関わることに、恐怖心が芽生えるようになった。

大学に行ってからは、部活動もせず、自分の気の許せる一人の友達とばっかり一緒にいた。
ほんとは、みんなでワイワイしたかったけれど。

アルバイトは、人間関係がいまいちだったりすると、全然続かなかった。
一週間で辞めることもあった。

社会人になってからも、周りの人からの評価が気になり、とにかく好かれよう! と良い人でいることをがんばった。周りの機嫌に振りまわされ、苦しくなった。
そして、心を壊した。

お茶会では、「決められたテーマについて、自分の思いをみんなに語ってもらいたい」と記載されていた。
憧れの人に、気に入られたい。
必要とされたいという気持ちが湧いてくる。

でも実際の自分は、もうすぐ年齢はアラフィフだというのに、自分のこれ!という魅力がわからない。
自分の思いを言葉にすることが、苦手だ。

この人苦手なタイプだな~と思う人が、場の中に一人でもいると、その人に気持ちが引っ張られて、自分らしさを見失ってしまう。

そうやって過去の傷や、誰かと自分を比較することで、恐怖心を膨らませてしまうクセがあるんだとわかった。
人から嫌われること、必要とされなくなることが怖い。
何より自分が傷つくことが怖いんだ。


これまでの自分。良くがんばってきた。これが自分の精一杯だったんだろう。
でもこれからは、同じ自分で生きていくのは嫌だ。自分を変えたい。変化していきたい。

楽しそうだ! やってみたいな!! と少しでも感じたら、とにかく飛び込んでみることだと思っている。

自分を変えてから飛び込むのではなく、
不安や恐怖心を抱えながら、今の自分のままで飛び込む

失敗しても、傷ついたとしても
結果がどうであれ、そんな素直で不器用な自分を無性に好きになっていこう
また一歩を踏み出す燃料とする。
その積み重ねだ! 自分に着せた皮を剥いで、生まれ変わっていく。
そんな人生って、ステキだなと思った

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?