はじめまして

新しい里づくり研究室をのぞいてくださりありがとうございます。

都会と田舎、山と海、自然と人間のあいだにある「里」

里地・里山・里海といわれるように

人間が昔から手入れし利用してきた雑木林や田畑、ため池、牧草地などの二次的自然と

それとともにある人びとの暮らしの文化や景観、生き方や思想なども含まれるエコシステムのようなものを「里」とよびたいと思います。

このnoteでは「里」に光をあてた研究や事例を新聞の切り抜きみたいにまとめたり

これまで里がどのように形成されてきたのか
これからの里づくりはどうなっていくのか

過去への想像と未来への妄想を広げたりしながら新しい里づくりに向けた知の引き出しを増やしていきたいと思っています。

私の興味関心として

農村計画、内発的発展、里山、風土、コモンズ、コミュニティ、循環、つながり、住民自治、地域愛着、場所性、地元学、探究学習、社会教育、地域協働、官民連携、地域づくり、田園回帰、逆都市化

こういった話題が多くなるかと思いますがご了承ください。

ところで、お前はいったい何者なんだ?と思われているかもしれません。

私の名前を英訳しますと
New Village Morning Reflection

ということで
何かの天命をうけたのかはわかりませんが、気づいたら農村研究の道に進んでおりました。

某大学の農学部に所属しておりまして、生態学から社会学、動物福祉学から哲学まで、「里」をまるごとフィールドにした素晴らしい学科で幅広く学んだ後、大学院へ進み、農村計画学を専門に研究や実践をしています。

農村計画学というのは恩師の言葉を借りれば「地域実践科学」であり、「農村地域という生きた社会を研究対象とし、地域の将来の姿を描き、その実現の道筋を考察しなければならない計画学」です。

やわらかく言い換えますと、地域の人たちと一緒によりよい地域のあり方を見据え行動していくための分野横断型の学問です。

フィールドワークを通して地域の実態を調査したり、住民間の話し合いの場をつくったり、地域の課題解決や価値創出に向けた方法論を考案したりしています。(これがめちゃくちゃ楽しい)

地域の範囲は、集落、旧村単位、行政区、流域、都市農村交流圏など、現場のニーズや研究の視点によって伸び縮みします。

農村計画といっても都市部を対象にすることもありますし、場所にとらわれない概念、たとえば関係人口などを対象にすることもあります。

とにかく、とても懐の深い分野なんです。

私はそんななかでも、人と地域の間で紡がれていく絆のようなものに興味がありまして

「地域が好き」とか「地域に恩返しがしたい」「地域でなにかやってみたい」という気持ちがどこから生まれるのか、実際に活動している人たちのモチベーションはなんなのかを探っています。

一人ひとりの内発的なエネルギーがひらかれていくような地域づくりのあり方が好きなんです。

そういう意味では計画できないことを計画学であつかうジレンマがあるのですが…

という話はさておき。これ以上は長くなってしまうので、また追々にしたいと思います。

では、新しい里づくり研究室を通して研究と実践がまじりあい日本の里がいっそう輝くことを願って

そして里づくりをおもしろがってくれる仲間が増えることを祈って

新しい里づくり研究室のはじまりです。

2023.03.17
島根県松江市へ向かう車窓より

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