精神科医に何を言えば良いんだろう
はじめに
私は精神科医でも何でもないただのインモラル大学学長・激鬱大明神です。
「私だったらこうやって医師に病状を伝えているよ」
という記事で、医療的に推奨されるというものではありません。自分にこの方法が合うな、と思った方の参考になれば。
「それが出来たら苦労してねぇよ」
という話を最初にしますが、後でちゃんと(私の場合の)解決法を書いて回収するので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
そもそも精神科医の仕事って
精神科医はカウンセラーではないのです。
障害を軽減したり取り除いたり、治療をするのが仕事です。そのために認知行動療法や薬物療法を行います。
ただし診療時間は(初診を除いて)5分程度です。
なので、必要な情報だけを切り取って伝える必要があり、
病状を具体的に伝えること
薬の効果を伝えること
が重要になります。1. の「病状を具体的に伝える」に関しては、
風呂に入れない(それは何日?)
食事できない(食事の内容や回数は?)
外に出られない(スーパーに買い出しにすら行けない?どの程度?)
意欲が湧かない(私の場合「数学書が読めない」)
というようなことです。2. の「薬の効果を伝えること」は厄介です。我々は素人で、薬に関しては全く詳しくないし、ネットで調べて出てくる付け焼き刃の知識では全く役に立たないと思うべきです。というわけで、
「ロナセンの副作用で震えるんですけど~。」
↑これはダメ。
「今飲んでいる薬はこれとこれとこれ(容量も。ちゃんと指示通り飲んでいるかどうかも伝える。)、起きている症状は手の震えと、足や手がムズムズして動きたくなってしまうというもの(どこに何が起きているか具体的に)。」
↑この方が良いと思います。
何によって副作用が起きているか判断するのは医師や薬剤師です。患者が医師や薬剤師への相談なしに勝手に判断して薬を中断したり、指示されているより多く飲むのはいけません。
どうやって伝える?
声に出して会話で伝えるのが難しいという人もいると思います。そういう場合は初診の時に医師や看護師に断った上で、紙に書いて持ってきて読んでもらうのでも良いと思います。私はそうしています。参考までに私の書いているものを3つ分載せておきます。これらはWordで書いて印刷して主治医に渡しています。読む場合流し読みでも構いません。
どうだろう。気持ちがどうこうというより、淡々と事実と要望を書いているという印象だと思います。ただ精神科医はカウンセラーではないので、事実を淡々と伝えて判断してもらうというのが最もお互いに楽な方法だと思います。
「辛くて~苦しくて~」しか言うことなくね?
と思って実際にそれをやったら医師から冷たくあしらわれたというような話もたまに耳に入りますが、当たり前です。医師が知りたいのは
「どこがどのように辛いのか」
です。5W1Hです。中学で習っている通りの自問自答を繰り返してそれを医師に話すか書いたものを渡すかすれば良いのです。
おわり。
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