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亡国短歌、9首
崩れ行く国の形をじっと見る夜見る夢に昼見る現に
滅びゆく国の姿を写し取りわくら葉のよに舞うレクイエム
悲しみを滅びの国の空めがけ火の粉爆ぜつつ焚き上ぐ冬か
検察の無力や地震を報じたる大本営のテレビの光る
国を売る生業なりや政治家の黒き手に降る雪の眩しさ
国売られ清き票すら捨てられて滅びの国の恋の青さよ
政治家のまなこの光なきごとく絶望の底死せる魚か
ほろほろと溶けて崩れる和菓子にも悲しきことを思う新春
滅びゆく国の形をじっと見る夜見る夢に昼見る現に
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