話し方の正解 誰とでもうまくいく人の55のルール
今回紹介するのは株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役。13万部のベストセラー「雑談の一流、二流、三流」の著者の桐生稔(きりゅう・みのる)さんの著書「話し方の正解 誰とでもうまくいく人の55のルール」の紹介です。
今回は 第4章の人間関係がスムーズに行く話し方の一部要約となります。
◾️読んで欲しい人
・コミュニケーションが苦手な人
・沈黙が怖い人
・雑談で会話が続かない人
◾️学び・気づき
①雑談の効用とは
雑談の雑は「ちょっとした」「他愛もない」という意味で、談は「言う」に「炎」と書きます。
ちょっとした他愛ない事を話すことで、互いの関係性に炎を灯す。
これが雑談の本質。ただ人の中には「余計なことは話したくない」という人もいます。そういう方とは無理に話はしない事。
でも「話したくない」にも理由があります。
「余計な事は話したくない」
「話したいことではないから話したくない」
「まだそこまで君に興味がないから話したくない」
「もともと話すのが苦手だから話したくない」
人によって根っこが違う。なのでいつでも、どこでも、どんな人でも話せるように、徹底的に相手の情報を収集した。
「会話が盛り上がらないです」「雑談で何を話せばいいかわかりません」というのはハッキリ言って情報不足。
例えば商談のケース
「初めまして、本日はよろしくお願いいたします。ところで趣味は何ですか?」
商談相手にいきなりこんなことを聞いたら嫌がられます。でも
「御社のCM、拝見しました。面白すぎて大爆笑してしまいました。ところであれば誰が考えられたのですか?」と聞くと、商談相手は色々話してくれます。
つまり、相手が話したいことと、話題が紐づいているかです。「事前に情報が調べられないときは、どうしたら良いか?」それも結論は情報。
今、自分と相手が目の前で共有している内容だって立派な情報。例えば、一緒に過ごしているこの空間も話題になる。
「こちらの会議室、広々としていていいですね」
「受付のスタッフの方、ものすごく元気がいいですね」
「このカフェは、よくいらっしゃるんですか?」
商談の中盤には、
「ところで、雨振りそうですね。傘持ってこられました?」
「しかし、こう暑いと夏バテしそうですね。お身体に変わりないですか?」
などちょっと息抜きみたいなアイスブレイクを入れても良い。
商談の終盤になると、「ちなみにご出身はどちらですか?」と聞く事がある。
その頃にはだいぶ相手とも距離が近くなり、会話も弾んでいるので話してくれる。
他愛ない会話を通じて、互いの愛を育む。それができるのも雑談。
②沈黙したらどうするのか?
話す事がない、聞きたいこともない、
質問することも思い当たらない時はどうするか?
焦らず話せる最高の話題がある。それは自分の事。
例えば沈黙したとき、ぼそっと一言自分事を伝える。
「最近、食欲が止まらないんですよね」「先月からヨガ始めたんです」…etc
相手のリアクションは様々で、「えっ!私もです!」なのか「私は⚪︎⚪︎です」なのか、それとも「へぇ〜」なのか。 ただ、会話がリスタートするのは確か。
一方「自分のことを話すのが苦手」「自分のこととはいえ、そんなに話すこともない」という人は 自分が感じた事を話す。
例えば 「もう秋ですね」「日が暮れるのが早くなりましたね」
でも話す事がなければ「最近この広告よく見かけますね」とか「この辺りは意外と住宅が多いですね」など。
他愛もない事を嘆いて見る。 相手もあなたの言葉に反応して、会話が展開していく事も。
沈黙したら、この世で一番話しやすいことでもある「ぼそっと一言、自分事」
自己開示すると、相手も自己開示しやすくなる。これもまた会話を通じた大事なコミュニケーション。
③自分の話はどこまでするべきなのか?
人に対して、自分の話をどこまで話すべきか?
結論、相手の知りたいレベルまで。
それ以上だと、相手は貴方の話でお腹いっぱいになる。
相手が知りたいと思っていないのに「私は東大出身で」「家系は医者が多いのですが」と自慢し出したら、相手は心を閉ざします。
自慢話や武勇伝が悪いと言っているわけでなく、相手の求めに応じているかどうか。
一方、自分のことを全く話さない人も、人は恐怖を感じる。
「あの人、いつも影があるよね…」という風に得体が知れない人として捉えられ、結果非常に話しにくい人として認定されます。
ベストはお互いに少しづつ自己開示して距離を縮めること。
「パーソナルスペース」…人が他人に侵入されると不快に感じる空間の事。心にもパーソナルスペースはある。
お互いの心がどれだけ近づいているか、まだ警戒心があるか、それを確認する方法が相互の自己開示。
結局、関係性の密度は、分かち合った情報の量と質に比例する。
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