趣味は運ゲー、そして人生

素直に話そう

私はKinKi Kidsが好きだ。

つまり、ジャニオタ。

はじめから隠すつもりはないし、小学生の頃から現在21歳、骨の髄までジャニーズへ人生をかけてきた。

しかし最近

「ジャニーズなんて好きにならなきゃよかった」

と心から思う出来事があったので、ここに書いて浄化する。

事の発端はつい昨日

憧れの人と話す機会があった。

相手は爆発的人気な映画を数々担当されてきた敏腕プロデューサーで、これは話を聞かねば❣️と面接を申し込み、快く引き受けてくださった。

時系列で話そう。

まず先方のご都合で少し開始時間が遅れた。

すると待っている間に何故だか、私は用意していた自己紹介を布団の下に敷いてしまった。

カンペなんぞなくてもいける

謎の自信が生まれてしまったんだ(この時点で色々と終了のお知らせ)

ちなみに用意していた自己紹介にはこうあった

「〇〇学科4年〇〇と申します!〇〇先生の〇〇というジャニーズ作品がすごく好きで、詳しく話を聞いてみたいと思ったんです」

さて面接はどうなったのかいうと、大撃沈。

笑っちゃうような失敗をした。あはは

________会議開始1分________

砂糖「はじめまして〜、〇〇学科4年 (本名)です」

先方「はじめまして〜」

砂糖「あの、私、えっと、ジャニーズが好きで仕事にしたくてこの大学を選びました」

先方「そうなんですね〜」

________開始20分________

先方「私はジャニーズさんと仕事をしているから全然大丈夫ですけど、普通相手の作品を褒めるところから始めますよね…しかもジャニーズが好きって言ったら、何でもすぐ諦める根性なしの女の子と思われますよ(ニュアンス)」

私「そうですよね…実は先生の…〇〇という…ジャニーズ映画がすごく好きで…話を聞きたくて…」

先方「ああ、ありがとうございます…」

________地獄の空気感________

とまぁ、そういう事だ。

緊張により、しっかりと大切なセリフを忘れてしまった。

そもそも私は対人恐怖症で、人と話す際はカンペが絶対必要であるのに、何故か自信に邪魔された…………とくだらん言い訳をさせてくれ。

本来 <相手の作品を褒めるところから入る> を受け止め、反省すべきなのだろうが、今の私は

「ジャニーズなんて好きにならなきゃよかった」

と、昨晩から今まで、これが頭を占領し、反省がぐるぐるぐるぐると、涙もダラダラと最悪な状態に陥っている。

ジャニーズが好きな女は舐められるってマジだったんすか………

あ、星野源だったらよかった?

違うんだよ、そうじゃない、先方は自己紹介を間違っていると指摘しているんだ、分かっているんだからジャニーズを言い訳にするな。

でも私は

「じゃあ本木雅弘はジャニーズ枠に入る?」

って聞き返してきた。話の分からねえやつだなと、脳内大説教会の始まりだ。

昔言われた言葉がある

「やりたい事は口に出せ、言霊だ」

私はいつかジャニーズの映画を脚本したい。

我ながら企画書も結構作っていて、1週間あれば自信作をまとめて何本か提出できる。適当作ではない、自信作を、だ。(と言ったところで学生で代表作もない私は足切り対象だ、頑張ろう砂糖)

だからジャニーズが好きな女を批判された時、頭のネジが緩んで思考が止まった。辛かった。めちゃくちゃ必死よ?こっちは。

まぁ、分かってんだ、先生が言ってることは。

正直者がバカを見る、いい意味でも悪い意味でも正直者がバカを見る。本気で上を目指すなら作戦立てて隠し事も必要だ。

そして私の場合、1番胸に秘めておくべきことが、残念ながら1番の夢だったんだ。

確かに自己紹介に書く趣味なんて選べる。釣りが好きですとか、おしゃれなジャズレコードが好きです、古い映画が好きです、宇宙が好きです。

趣味なんて惑星の数ほどある。でも人生でKinKi Kidsを超える何かに出会えてない、本来幸せな事だろうけど、私はまだ有り難みを分からない。

趣味とか恋とか、自分が好きになるものって運ゲーだと思う。

詐欺まがいのエンタメにハマっちゃう人だって、私みたいにジャニーズを好きになるのだって、結局は出会いであり、運であると思う。ぶっちゃけ趣味が人生の9割を形成するだろう。だから自己紹介に嘘を書いたとて、薄い藁半紙1枚にもならないと思う。

それでも駆け引きは我慢が大切なのだと学びながら、可愛いジャニーズ円盤たちを前に

何でジャニーズなんて好きになっちゃったんだろう。キラキラと輝くペンライトにカッコいい顔とか衣装とか音楽とか、苦しい思いで生きる中にスッと入り込んできて、緊張を解いてくれるジャニーズ達。

と、考えれば考えるほどに、私のせいで彼らを批判の対象にさせてしまった罪悪感と、ジャニーズを嫌いになりたい忘れてしまいたいって思いがギクシャクする。

私へ

がっかりしてめそめそして どうしたんだい
太陽みたいに笑う きみはどこだい

やりたいこと やったもん勝ち 青春なら
つらいときはいつだって そばにいるから

夢はでかくなけりゃ つまらないだろう
胸をたたいて 冒険しよう

私より

引用「勇気100% 」歌詞

ジャニーズが大好きな自分、大人な対応を身につけられない自分、大人になりたくない自分

想いが胸をキュッと締めつける

私は失敗を引きずるタイプで、これを書きながらまた涙がポロポロ出てくる。

見返せるくらい沢山の映画を作ろう、堂々とジャニーズを語れる未来を見よう。

今のところ、反省点はカンペを布団の下に敷いた事だけ。

でも映画監督が夢なら、確かにもっといい趣味があったよね。何だかなぁ、神様を恨む。

私は夢への執着心がすごい。

過去の自分を受け入れられないところがあり、未来に全てをかけている。

今のままじゃダメだという危機感がすごいから、未来を良くする方法を常に探している。


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