見出し画像

#5.5 不妊治療って理解するのもされるのも難しい件


凍結胚移植をして約1ヶ月半経過しているにも関わらず全然更新しておりませんでした💦
4月に入り、桜が咲いていましたが満開になったかと思った前後で雨が激しく降り、あっという間に葉桜に

着床はしたものの下着につく出血
そんな毎日が続いており正直ほっとできる時期は訪れていません
安定期になったら、もしくは出生前検査とかしてから、気持ちをまとめようか…とか思っています
卵ちゃんがどこまで成長して生きてくれるのかわからないし、子供ができるまでって本当に奇跡なんだなと思い知らされますね


タイトルにもある通りで、今回はとある友人からの話から私なりに考えたことを残せたらと思いました


私は友人達3人との定期女子会で時折不妊治療について現状をこぼしていました

特に秘密にすることもなかったのと、子供ができるのってやっぱり奇跡で自分に『子供絶対産みたい!育てたい!』というプレッシャーを内外からかけたくなかったのです
全員が全員とまではいかないまでも、人によっては結婚した→子供は?と聞くのは順番からしたらありえることだと思っています
特に自分の親世代祖父母世代はガンガン聞いてくるタイプだったし同世代からでも聞かれるのはあることだったので大学卒業後でも女子会する仲だし隠すことはありませんでした

私の場合、不妊治療のステップのうちでも最終段階の顕微授精からだったので説明1度で大体友人達は理解してくれました
そして子供はそう簡単にできるわけがないと最初から自衛していた私は
先に結婚していた2人に
『子供生まれたらおもちゃとか買ってあげたいな』と
親戚のおばちゃんのポジションで構えていました


今思うと不妊治療のクリニックに通っているにも関わらず、絶対に子供ができますように!と強く願っていたよりは、自分の持病(潰瘍性大腸炎)がこれ以上悪化しないようにと願っていました

旦那さんには申し訳ないですがすでに身体を壊してしまった人間である以上、子供ができても身体がダメならば意味がないし…と

子供が欲しいという願望より自分の少しでも落ち着いた生活(身体の状態維持)を望んでいました



そんな最中初めての凍結胚移植の後、まだ着床の結果が出ない日に定期女子会に行くことに

自分でも休んでいるよりは気晴らしに女子会に参加しようと思い、採卵の時みたいな大きな体調変化もなく普通にバイキング形式のお昼ご飯会場へ向かいました

そして私含め4人がテーブルにつくと、既婚の1人(ここではA子とする)が
A子『結婚式行けなくてごめんね、あの時悪阻が酷くて、今妊娠6ヶ月目なんだ』と私に謝罪してきたのです

私の結婚式は昨年(2022年)に小さい式をやったのですがその時A子は突然のキャンセルをしてきていました
欠席理由は頑なに教えてくれなかったのでわからずじまいだったのです
でも私としては別に怒るようなことでもなく、なんとなく状況を察していたので『予感はしてたし、なんか大きい病気とかじゃなくてよかった』と返しました

不妊治療していて先に友人に妊娠されると、不安というか心がざわざわして嫉妬してしまうような感情が生まれやすいと聞いていたが予想していた通りだったのと実際2年も先に結婚していたA子だったこともあり、もしかしたら悩んだり、言わずとも不妊クリニックとか通ったのかなと思っていたので純粋なお祝いの言葉が出ました

それと子供の性別やらベビーカーとかの子供が生まれた後の必要グッズ、産院の話など私からめちゃくちゃ聞いていました笑

むしろ他2人(既婚B子、独身のC子)は子供のことを全く聞かないのでこれは実は既に知っていたのか!?とも思いましたが気にせず話をしていました


これで私もあと数ヶ月で身近な友人の赤ちゃんを見ることが叶うかなと思ってわくわくしていました

子供を見たら欲しくなるとも聞くし、もしかしたら私の意識も少しは変化するかもと思ったのです

この会で私の近況報告に現在の不妊治療のことは流石に妊娠した友人を目の前にして言えず、『病院に連日通うようになったから仕事辞めたんだ』とだけ伝えました

明るく言ってはみたものの仕事が好きになり始めていた私としては仕事しているB子とC子が羨ましかったのです

その後会はお開きになり、A子とC子は予定していた映画を観に行くため別れました

B子もてっきり映画に行くと思い込んでいた私は別れようとしたのですがB子も映画に行くのを断っていたらしく途中まで一緒に帰ることにしました


ここでB子のことを補足するならばB子は私が不妊治療で病院に通う予定の話をしている時から詳しくは言えないが自分も不妊治療に通っていることを告白してきていました

今回のA子の妊娠も知らされていなかったようで、マタニティマークが鞄についているのを見て驚いたと帰り際になって私に呟いたのが聞こえた

A子にははっきりと不妊治療について伝えていないB子だったので、皆の前で私自身の話はしても、他の人へ振ったりはしなかったのです


『不妊治療のために病院に行って、仕事休んで給料も減って、どうして子供できないんだろ』


歩きながらポツリとこぼしたB子の台詞に思わず隣をすぐ見てしまった私

『A子が悪いわけじゃないんだけど、私うまく言葉出てこなくて今回食べることに集中しちゃってた』


目に涙を浮かべたB子の横顔を見て思考が止まってしまった

『なんかもう、結果出ないなら早く体外受精に進みたいけど自費になるし痛いと聞いて思い切れなくて…』

『うちらも色々あるよねって言いたい
子供できたんだからいいじゃんって言いたいけど、A子見てつわりで長く吐いてキツかった話聞いたらなんか言おうとしても頭ぐちゃぐちゃになっちゃって』


涙が溢れるまで時間がなくて私がティッシュ出す前既にマスクに染みてしまっていた

慌てた私も私でかける言葉が出てこず、とりあえず話を聞く側しかできなかった


暫く静かに涙が溢れた後、どこかで休憩する?と聞いたのだが『大丈夫、帰るよ』と別の電車に乗って帰っていった





B子に対して前々から思っていたのは
純粋に不妊治療のステップを進めていることが羨ましかった

自分はもう最終手段の顕微授精しか選択肢はないし、旦那さんの関係で出来る回数も限られていたから採卵した時の卵子の数とかをすごく気にしていた

あらかたの検査をして選択としてタイミング法から進めることができるなら何より身体の負担等は少ないと思っていたのだ

B子は結果妊娠するのなら確率の高い体外受精とかからやりたいとこぼしていたこともあって、不妊治療と一括りにするにも人それぞれの悩みが深く
タイトルにもあるように理解するのもされるのもすごく難しいなと思った

病気になった時、同じ病名がつけば大抵は同じルートを辿るし、同じような効果の薬を使うことになるのに
不妊治療と一括りにしているものの人によってルートも違えば悩むところもそれぞれで違ってくる


B子の言いたい事も理解できなくはないが、無事妊娠継続中のA子も結婚後すぐにでも妊娠したがっていたから実は子供ができるまで色々と悩んでいたのかもしれないなと思うと安易に何かを言うことはできない

理解した気になって全然理解できていないことも不妊関係においては特にあり得る事だと思っている

特に日本語力が乏しい自分は、どう声をかけたら良かったのかわからないまま今でも答えは出ていない

あれからB子と特別連絡を取っていないが大丈夫だろうかと思いつつ、自分の状況にも安心できない日々が続いている


不妊関連の情報はいくら読んでも自分と同じようなルートは見当たらなくてそれぞれで悩みどころが違うからこそ情報収集として読むのをやめれない

学生時代のような答えがあるような問ではないことが多すぎて、悩みもある分色々考えてしまうのです


もっと単純に考えれたら良いのにと思う今日この頃なのでした



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?