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必要のない教師とは

実績やカリスマ性があり、「あの先生についていけば大丈夫」との信頼感が厚く、一部の子どもからとても人気のある教師のこと

「そういう教師の何が問題なのか?」と思われる方もいることでしょう。小学校教員である私も、このような姿を目指していました。そのために、子どもたちを引っ張っていき、一人一人が伸びるように手立てを考え、学級という集団が成長するよう先回りして手立てを打ってきました。確かに、今まではそれでも良かったかもしれません。しかし、このタイプの教師には大きな問題があります。

それは、教師が「主役」になり、指示を徹底することです。明確な目標を定め、それを達成するために逆算し、あらゆる手立てを講じ、指示する。そして、目標が達成した時はまた新たな目標を定め、指示を出していく。これでは、子どもたちが最短距離で「正解」にたどり着くことができますが、逆を言えば、指示がないと何もできない指示待ち人間が生まれる原因にもなるでしょう。

この事実に気づかせてくれたのが次の本です。

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この本を読む前は、上記の通りの教師像を目指し、子どもたちに教科書の内容をどのように分かりやすく理解させるか、知識・技能が高まるかを考えていました。

しかし、これから社会に出ていく子どもたちが真に身に付けなければならないのは次の3つです。

① 課題解決に向けて協働する力
② 自分の考えを表現する力
③ クリエイティブな思考力
※①〜③を支える確かな知識・技能も必要。

身に付けさせるためには、教師自身が授業の中で子どもたちへの接し方をはじめ、授業展開の工夫や発問の吟味を今までの見方を変えて考えていかなければなりません。

では、この3つの力を身に付けることができる授業とはどのような内容でしょうか。次回、小学校の視点から述べていきます。

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