戦う日々は終わらない
2021.2.28 オリジナル曲「ニュートラル」のMVを発表した。
今まで自分が歩んできた人生を丸ごと投影したと言っても過言ではないくらい、
心血注いで詞を紡ぎ出した。
そして、俳優•歌手と両方の肩書きをもつことへの思いも落とし込んだ。
私は所謂芸能界に入るのが遅かった。売れっ子たちは大抵13.4歳からこの世界に入り、練習や現場を積み重ねていくというのがセオリー。
そんな中で、私がやっとスタートラインに立てたのは20代半ばだった。
遅すぎる笑
ほぼ詰んでる。
元々フリーで音楽活動をしていた私が俳優の道を志した時、周りの人たちは無理だと笑った。
まぁまずせめて歌手か俳優かどっちかにしろと。どっちかにしたところで売れる訳ないけどなと。
(どうして元々音楽をやっていた私が俳優を目指す様になったかは、話が長くなるのでまた別のnoteに書こうと思う)
まともに夢の話を聞いてくれる人はいなかったし、もういい歳なのに痛いなこいつと思われるのは日常茶飯事だった。
日々、誰にも頼まれていないのになんで私は芸事にしがみついているんだろうという思いが脳内を巡る。
世の中に必要とされたいなんて、とんでもないエゴだなぁと思う。
オーディションで振り落とされる度に、
本当に必要とされていないんだなと思う。
「頑張ってね」と言われるたびに、
その裏にある"売れるわけがない、成功するわけがない"という思いが伝わってくる。
周りの人たちがどんどんキャリアを積んでいくなか、自分にはなにもなく、ただただ空白のスケジュールだけが続いていく。
テレビの向こうで知り合いが楽しそうに笑っている。
苦しくて苦しくて、なにもしていないと壊れそうになるので、毎日自分のやれることを淡々とやっていく。孤独な戦いが続く。
ずっと感じてきたこの葛藤を元に、
「ニュートラル」の詞はうまれた。
"不意打ちで鋭い刃をもう私に振りかざさないで"
周りの人たちが夢を目指す私に投げかけてきた言葉に傷つく自分が情けなかった。
自信がなかった。
"認められない日々が続けばほら存在する意味なんて感じられなくって"
自分のエゴで始めた仕事なのに、
誰かに認められたい必要とされたいという思いに支配される毎日。
ひどく落ち込んで傷つく度に、
「でも、やりたいんでしょ?」
と自分を奮い立たせてきた。
"どう思われたって引き返すことなんて今更できない 覚悟を決めたんだから"
俳優•歌手、どっちもやりたいならやればいいし、そもそも線引きがないんだよ!!
と胸を張って言えばいいんだ。
自分の人生を切り拓いていけるのは自分しかいない。そして他人が私の人生を決めることはできない。
「ニュートラル」は、"自分を信じる歌"
皆、それぞれの境遇で日々戦っている。
この曲を一緒に口ずさんで前に進んで行けたらいいなと思う。
そんな祈りを込めて。
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