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今週の麻痺カレーは湯島です(11月24日~11月30日)


ステーキしのだに出逢ってしっかり自覚した。自分は徘徊するのがやっぱり大好きなのでした。


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歩いていたら、なにやら渋い佇まい。

どうやらお店の名前はステーキしのだと言うらしい。でも、どこらへんが「だ」なのか今も昔も来年も絶対わからないフォントなのです。


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店の扉にはこんなお便りがあった。ここでも独特なフォントが立ちはだかるのです。

いやぁどうやって書いているんだろう。「アイスクリーム付」の「付」の文字が仲間外れな感じがして切ない。


恐る恐る入ってみると先客は見事にゼロだった。いきなり一言質問をいただく。

「メニューはカレーだけだけど大丈夫ですか?」

「だ、だいすきです!!!」と答える。


さっそく店主さんであろうおじ様による、テーブルセッティングがはじまる。目の前には鉄板がズドンと1枚、それを取り囲むように椅子が並ぶ。


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サラダがまず訪れた。

無印良品のパジャマを夫婦揃って着ているような、いい暮らししてる人間が食べてるサラダのやつや。わしにはわかる。


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美しいらっきょがいる。いつの間にやらスタンバイされたようでした。


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ちょうどサラダを食べ終わる1分30秒前くらいにこの光景ですよ。痺れるタイミング。

手のシワが旨さを保証するかのような。自分は、保険に加入したんだ。


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肉の量と質、どうしたんですか?

肉だ。とにかくうまい。肉肉しさが棍棒のように殴りかかってくる。他の具材なんかいらないらしい。

白くてプリンとした米と肉さえあれば、カレーライスが成り立つことを知った。ややさらっとしたカレーはコメにも馴染みすぐ自分の中に消えた。らっきょは容赦なく使用した。

夜は客単価1万はするらしいから、このお昼が実現できていることが不思議なのですが…


食べおわってコーヒーを待つ。「女性のみアイスクリーム付」の文字は果たして嘘か誠か、ドキドキしながら。


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自分は女性だと認定していただきました。

お店の中ではずっと魔法にかけられるらしく、コーヒーとアイスクリームがいつも以上やたらに滲みる。


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ステーキしのだ
住所:東京都文京区湯島4-5-8(湯島駅より徒歩5分)
営業時間:11:30〜13:30 17:00〜22:00
定休日:土曜日・日曜日のランチタイム


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