ユーラシア料理ってなんだ。
外食ができない世の中。今は亡き、生きてきた中でいちばんカオスなお店に思いを馳せる。
店名は…
だだん。
”中級ユーラシア料理 元祖日の丸軒”
いやどうしちまったそんなに守備範囲が広いことがありますか。
ジャンルとしては明らかに大きすぎるくくりです。
電話で事前に予約してみると、
「うちは、電話予約なんて要らないですから・・・あの・・・はい・・わざわざありがとうございます・・でも遅くなるなら連絡・・・ください・・・ガチャ!」
声が震えている。お店行く前にここまで不安になったことはない。
ここ絶対予約はした方がいいじゃん。
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お化け屋敷並みの外観である。
店内へ。最低限のライト。暗い。真っ暗。
暗いお部屋落ち着く教のわたしとしては、じつはかなり落ち着いていた。
ラジオが流れている。
ちょっと不謹慎なくらい系統のちがうやたら元気なパーソナリティがくっちゃべってる。
メニューをみたら、タイ料理、中華、ヨーロッパ、モロッコ・・・
そして、カレーとナン。
たしかに、ユーラシアだ。
前菜盛り合わせを頼んだら、音速で無いとの返事をいただき、まずはターメイヤ。
ターメイヤ(300円)
ざくざく。クミンがしっかり香ってウマ…。
タジン鍋(1700円)
プルーンとお肉とニンジンが具材。
リッチにこってりしていてかなり期待通りのタジン。100%期待通りで返ってくるの気持ち良すぎです。
シナモンも豊富でかなり好きな味付け。お肉が柔らかくて幸福感がある。
プルーンもごろごろでナイスだった。
自家製チーズと獅子唐と青豆のカレー(1200円)
感動したのはやっぱりカレー。
見た目の奇抜さにも驚かされるが、味はかなりうまい。野菜を使用した、トマトベースのオーソドックスカレー。
ちょっとふわっとまろやかさが感じられるのが不思議。
ポピーシード?
でも、クローブしっかりめ、酸味もしっかり、辛さも容赦ない。とがってる感じ。
自家製チーズ(パニール)は緩くていかにも自家製風。
ナンがパンっぽい。いいな〜。
独特でなおさらいいな~、となった。発酵の香りが濃い。外バリ、中もち。
北海道にあるカレー屋さん「未来カレーこりす」的なシーンを思い出していた。
これ伝わってくれるひといるんかの。
あと、ここはデザートもすごかった。
焼きリンゴはこれでもかってくらいシナモンを使っている。
火の通し加減やリンゴの素材(ちょっと酸味があるやつ)の見極め方もおかしいくらい満点だった。
グレープフルーツの上に甘いソースがのっかったザバイオーネ。
ソースは卵の味がしっかりしてまろやか。プリンみたいな感じ。
うんま。
新しいデザートとの出会いにうほうほしてしまいます。なんだったんだろここは。
店主の過去が知りたかった。でも知らん方がよかったのか。お店に行って店主の過去が気になるお店ってはじめてだったやもしれません。
雰囲気は最悪。いい意味で。
BGMは主にラジオがメイン。通行車が通ると店がとにかく揺れてた。
ココをいっしょに楽しめたら、もうそりゃ友達of友達だし、恋人of恋人になれるはず。
っていう後味最高のお店でした。
もう行けないのにまた行きたい。
また行きたいって言葉究極ですよね。
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