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いつの間に多重債務者・・・

当時まだ結婚生活を送っていた私。結婚当初から金銭管理は妻に任せっぱなしでした。妻の反対を押し切り自分の好きな仕事をしている引け目もあり、私自身があまりお金を使わない生活をしていた為にお金に無頓着。妻が毎日通販で複数の商品を購入していても「お金が足りるならいいよ」と残金も気にかけていなかったのです。妻からも「大丈夫、足りる範囲でしか買い物をしていない」と返事があり素直に信じていました。

ところがある時を境に、同居の両親、働いている長男からの食費を貰うまで数千円しかお金が無い等と言い出しました。理由は同居の両親からいろいろ買ってくるように言われる、不登校の息子の食費がかさむ等との事でした。次の給料が入れば何とかなる、妻が仕事の時間を増やせば何とかなると思いもっと大事な根本の原因に目を向けなかった私が馬鹿だった・・・
気がつけば6社から合計私の年収を超える立派な多重債務者になっていました。

総量規制と言って年収の3分の1までしか借りられない制度があるのに何で?と思ったのですが各金融機関が把握する前に借りていたのでしょうか。どちらにせよ借金したカードは私名義、返していくしか無い!と支払いをしていくもボーナスが入っても当日に全額返済。変わらず妻はスマホ決済やペイジーなど他の方法を使って通販をしている。当然そんな生活が続く訳が無かったんです。

多重債務無料相談


何とかしなければと思い、インターネットで調べていると自己破産、任意整理が出てきました。既に追い詰められている私はあまり考えもせずに自己破産すると立ち直れないのではないか、なら一つ下のランクの任意整理をしようと安易な考え。松竹梅の法則に見事にハマっている自分。弁護士さんに知り合いなどおらず、簡単にネットのオススメの無料減額診断を実施するとすぐにその弁護士事務所から電話が。藁にもすがりたい当時の私は直ぐに任意整理を依頼。ここでも他の弁護士事務所との比較もせず、とにかく現状から抜け出したいとの思いでその場で契約。当時は直ぐに金融機関からの連絡もなくなり、弁護士事務所に感謝をしていました。

毎月給料の半額程を支払っていましたが、半年ほど経つと妻が体調不良を理由に仕事を辞めさらに家計は火の車。それでも自分が何とかするしか無いと両親や公的機関にも相談せずに更に半年ほど経過。気がつくと妻名義でも借金ができている状態。更に長男にも100万円ほど借金をさせている。もう無理だと思い社会福祉協議会に相談。直ぐに市の顧問弁護士に連絡を取ってくれました。弁護士との面談までの間に両親にも借金がバレ、借金整理、婚姻生活をどうしていくのかを同時に解決していかないといけない地獄の日々。婚姻生活は離婚を選択しましたが、今回は借金について。

法テラス制度


市の顧問弁護士さんに当時の任意整理をしてもらっていた弁護士事務所の契約書を見せると「何でこんな所と契約したの」と。ネットでオススメされていたからとしか言えない勉強を全くしていない私。今まで任意整理の為に支払ったお金(100万円ほど)は殆ど弁護士の手数料で借金が減っていない事が発覚。法テラスという制度を使えば一人総額15万円ほどで自己破産ができ、そのお金も分割で支払っていけるとのこと。この一年間、私はを・・・

結果としては自己破産はしなかったのですが、追い詰められ(私が浅はかなだけ)、安易にネット記事に飛びついた結果はただ弁護士事務所を儲けさせていただけに。

長男の借金問題


まだ働き出して間がない長男の借金問題もまだ残っている。ここからようやく自分で調べ、動き出すグズの私。市の広報を見ると多重債務相談とあるではないか。早速電話にて状況を伝えると日本クレジットカウンセリング協会の相談会は2ヶ月に一回ではあるが、無料で任意整理できる可能性があるとの事。相談会では無料で任意整理ができるが、任意整理、自己破産などについて事前に弁護士にそれぞれのメリット、デメリットを確認しどうしていくのが自分にとって一番良いかをしっかりと考えて、再度来て欲しいとの事。

市の社会福祉協議会に借金について相談し、顧問弁護士に法テラス制度を利用しての無料相談(3回までの相談は無料)を行い、今回は任意整理を行う事で決定。時間は掛かりましたが、無事相談から任意整理まで余分な出費なく行う事ができました。

まとめ


・借金が重なり、余裕がなくなる前に対応する
・一人で悩まず、家族や専門家に相談してみる
・解決策は一つではない
・公的機関をトコトン利用する(社会福祉協議会、法テラス、日本クレジットカウンセリング協会など)


私の失敗体験を元に、一人でも多重債務から少しでも救われる人が居たら嬉しいです。


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