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人生と仕事

2021年まで
私は目的を達成するためには、目の前の仕事をひたすらこなすことで
どんどん道が開けると信じていた。
早く達成すれば家族も喜ばせられると思って、他の時間を犠牲にしながら
ここ数年間ひたすら頑張っていた。
同じ立場の人達よりも仕事をこなしてきたはずなのに、
私の評価は他の人達よりも低かった。
自分の仕事がほとんど他の人のものになりそうなときに
トップに訴えても「君の話は理解できない」と否定された。
それでも家族を心配させたくなかったので
黙々と仕事をこなしていった。

2021年の終わり頃
家族が突然倒れて、そのまま亡くなった。

2022年
立ち止まって、これまでの自分を振り返ることから始めた。
「もっと会話したかった。どうしていないんだろう」
後悔ばかりが頭の中をグルグル回っていた。
最後の最後まで何もできなかった。
「ありがとう」と伝えたかったのにできなかった。
やりたかった事を思い浮かべるだけで、
もう1つも叶えることはできない。

仕事に対しても考えることが増えた。
今の仕事は嫌いじゃない。むしろ好きだ。
でも今の環境は、すごく嫌いだ。
周りの先輩たちは好きだし、尊敬している。
しかし上司とトップは私がどれだけ頑張っても評価しない。
ストレス耐性だけが鍛えられるだけで、
次のステップになかなか進めることができない。
「やりがいの搾取」って本当にあるんだと思う。

周囲の先輩は「周りの同期と比べちゃだめだよ」と、
よくアドバイスしてくれた。
あからさまにトップは私の同期ばかり優遇する。
同期の30%の仕事量にも私の100%の仕事量は敵わない。
気にしないように心掛けているけど、
それでも私は心が鋼ではないから考えてしまうことがある。

このままじゃ私の人生ここで停止して終わるんじゃないか。
という恐怖心が頭をよぎった。

諸事情で今の立場や職場は2023年半ばまで変えることができない。

そこで私は無難だが仕事に没頭することを少しセーブすることにした。
本当は仕事に全力で取り組まないといけない状況なのだが
そんなことをしたら、自分がなくなってしまいそうなくらい
2022年は精神的に不安定なことが多かった。

空いた時間は、読書や勉強・散策など今まで我慢していたことにあてた。
今までできなかった分、少しずつでも家族と連絡を取ることを増やした。

少しだけ心に余裕ができた気がした。
私生活も仕事でも視野が少しずつ広がった。

この場所が私の世界のすべてではない。
ここでの評価が絶対的なものでもない。
支えてくれる人・尊敬できる人の方がたくさんいる。
そう考えることが増えてきた。

自分を評価しない状況で、他の人の仕事のために貢献することから
少しずつフェードアウトした。
最速で今の状況を打開するためにはどうすべきか考えながら
後半は仕事に取り組んだ。
少しずつだが地獄の出口が見えてきた。

2022年を通して、
自分の人生における仕事の立ち位置について考えさせられた気がする。
それともう一つ、想像する以上に環境が大切だということに気づいた。
理不尽な環境で必死に頑張っても、達成感や充実感は無く
虚無感と恐怖心が増すばかりだった。

2023年は、停止している私の人生を進める。
今の状況と決別して、次のステップに進む。

satoko

#2022年のわたしと仕事

※新しい環境へ移ったら、
もう少し落ち着いてまとめられたらいいなと思っています。


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