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【日経新聞】進化する食

培養肉、世界市場30年に200億ドル 政府も開発支援へ:日本経済新聞
日経新聞

“培養肉”という文字が目に入ってきたとき、「なんだこれは」と思った。
”培養”という単語は、研究で使用されることが多いからだ。

まさか培養して食用肉を製造することだとは思わなかった。

これまでも昆虫食や大豆ミートなどの新しい食材は出現しているが、
これらは既にある食材(原料)をもとに考えられている。

この点が培養肉は少し違う。

食材そのものを人工的に作り出すのだ。
原料も培養種なので牛そのものが必要ない。
そのため、牛の飼育に必要な時間や
飼料などのコストを削減することができる。
(一方、現在の畜産業の行く末も気になる。)

ここまでくると食の変化というよりも進化だと思う。

培養肉の技術は凄いことだと思うが、
これまでの生産過程を知っている者としては
どうしても培養肉に無機質で寂しい印象をもってしまう。

もし食材を手に入れるときに、命を奪うという過程が将来なくなれば
「いただきます」の意味や価値観も変化していくのだろうか。
と、ふと思ってしまった。

sato

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