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今日の新語 : 「健全な多重人格」

こんにちは、さちこです。普段は、外国の方に第二言語としての日本語を教えています。どうぞよろしくお願いします。

職業柄、日本語の新しい語彙は気になる。
辞書に掲載されるほど定着するのか、一過性で終わるのか。
いずれにしても、その時々の日本の人や日本の社会を反映しているので、
学生に紹介して考えてもらったりもする。

今回は、ウェルビーイングについて紹介されている番組で耳にした「健全な多重人格」という専門語彙。

心地良い居場所を多く持っている人ほど、ウェルビーイングを保ちやすいという。
ものすごく居心地の良い居場所を持っていたとしても、それが一つであれば、
その場所がなんらかの理由で失われた時に、自身を保てなくなってしまう。
心地良い居場所が複数あれば、その一つが失われたり、居心地が悪くなっても、
まだ他所があるので、自身を保つことができる。

人格というのは関係性の中で決まるので、同じ人でも居場所によって人格は異なるという。
職場での教員としての人格、同僚としての人格、、、
家での連れ合いとしての人格、子としての人格、兄弟姉妹としての人格、、、
昔の学友と共にいる時の人格、馴染みのお店での人格、、、
確かに全て自分だけれども、表面に出てくるのは少しずつ違う人格だ。

何者かである自分、あるいは何者でもない自分、
自分自身の中にも色々な内面の多様性がある。

例えば、その中の一つの人格でいる時に苦しいことに直面しても、
他の人格でいられる居場所があれば、自身を保てたり、持ち直せたりする。

いろいろな居場所を持ち、「健全な多重人格」を増やしたいものだ!?
(知らんがな)

(お読みくださり、ありがとうございました)




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