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「保育者たちが誇りを持って働ける組織にしたい」人材育成や採用の課題に寄り添ってもらった

2021年より、Saticleの採用支援や施設運営サポートなど複数のサービスを導入してくださっている認定こども園 三ッ葉保育園。保育者の心の充実度を高め、保育の質を上げたいと考える藤井園長は、組織の改革のために尽力されています。サービス導入のきっかけや職員の方々の変化についてお話を伺いました。

お話を聞かせてくださった方
認定こども園 三ッ葉保育園(福岡県北九州市) 
藤井康介園長

認定こども園 三ッ葉保育園について
北九州市小倉南区にある認定こども園。「心と体を育てる」ことを重視し、2〜4歳児の縦割り保育や広い園庭とホールを活用した体育あそび、野菜や果樹の栽培をはじめとする食育活動などを取り入れている。園周辺の豊かな自然環境を活かし、四季折々の体験を楽しむことができる。
三ッ葉保育園ホームページ

サービス導入前の課題
・人材の確保と定着
・人材育成の基盤構築
・職員が誇りを持って活き活きと働ける環境づくり

Saticleによるサポート内容
・就活イベントの提案
・採用支援
・求人メディア『KOKONiMO』
・施設運営サポート(園内ワークショップ等)

人材育成の難しさを感じ、外部の力を借りようと決めた

──Saticleのサービスを導入する以前に感じていた課題感について教えてください。

私は一般企業から保育業界に入ってきたこともあり、保育業界が時代から取り残されていることを痛感しました。給与の低さや残業の多さ、社会人としての人材育成の基盤ができていないことなど、さまざまな課題が見えました。

保育者たちはこの仕事にやりがいを感じているけれど、誇りを持てず、活き活きと働けていません。その結果、人材がなかなか定着せず、新卒の確保も難しい状況が続いていました。保育は素晴らしい仕事であるにもかかわらず、こういった数々のギャップがある。なんとかしてこの問題を解決したい、改革を進めなければと思いました。

──Saticleを利用したきっかけについて教えてください。

地域内の園長から紹介を受けてSaticleのことを知りました。最初は求人について相談させていただきました。保育学生への適切なアプローチの仕方などを教えてもらい、Saticleが主催する就活イベントにも参加しました。やってみた結果、学生たちからの問い合わせも増え、自分も以前より養成校に足を運びやすくなりました。

そして、人材育成に関しても外部の力を借りたいと思っていました。私がもともと就いていた営業職は実績主義と根性論の世界でした。しかし、園長になってからはこれまでに営業で培ってきた感覚は通用せず、人材育成に対し難しさを感じていたのです。自分が職員たちへ働きかけるためのきっかけを切り開くために、人材育成の土台を作れないかとSaticleの悦田さんに相談させてもらいました。

要望を受け止め、「何事もやってみよう」と伴走してくれるのが嬉しい

──Saticleのどのような点を気に入っていただけましたか。

福岡県を拠点とする会社なので、地域性をよく理解した上で色々な提案をしてもらえるところですね。あとは、代表の悦田さんが元保育士である点も安心してお任せできる理由の1つです。園や保育に対して理解があり、我々の思いにも寄り添ってくれるので、職員たちも安心して悦田さんに本音を打ち明けているようです。

そして、私の「こんなことをやってみたい!」という要望を前向きに捉え、同じ方向を見て一緒にチャレンジしてくれる姿勢にも助けられています。以前、保護者向けの研修をしてみたいと相談したところ「こんなのはどうですか?」と提案書を作ってくれたんです。「何事もとりあえずやってみよう」というマインドで伴走してくれるのは嬉しいですね。

──外部の会社を頼ることに対して抵抗感はありませんでしたか。

抵抗感はまったくありませんでした。子どもはもちろん職員や保護者に対してメリットになるのであれば、外部のサービスも利用したほうがいいと思っています。導入当初は職員たちもピンと来ていない様子でしたが、今はSaticleのワークショップを楽しみにしているようです。

ワークショップは若手職員たちが本音で語ることができる大切な時間

──求人メディア『KOKONiMO』に園のストーリーを掲載してみていかがですか。

メディアの雰囲気が好きですね。都会の園だけではなく、我々のような地域の園も丁寧に紹介しているところに魅力を感じました。KOKONiMOで私たちの大切にしていることや思いに共感し、一緒に働ける仲間が増えていくと嬉しいです。気長に待とうと思います。

──ワークショップの導入から今年で3年目を迎えますが、職員の方たちに変化はありましたか。

職員の中には、ワークショップを通して飛躍的に成長した人もいます。特に主担任であるミドルリーダーたちは著しく成長しましたね。今までは自分のクラスのことにしか目を向けられなかった人が園全体のことを考えて行動できるようになり、周囲の職員にも良い刺激を与えてくれています。一緒に組んでいる先生や保護者に対してのコミュニケーションの仕方も変化し、掛ける言葉が以前よりも増え、他の職員のその後の動きまで考えて的確な指示を出せるようになりました。それから、相手自身に考えさせるような働きかけを実践する姿も見られます。

ワークショップを導入する前に、課題感や職員たちに身につけてほしいスキルなどを悦田さんと共有したので、その内容をワークショップに反映してもらっているのだと思います。

──ワークショップの内容や学びに関して、藤井園長から職員のみなさんにフィードバックやアドバイスを行うことはありますか?

職員が本音を話しにくくなるのを避けるため、私はワークショップの内容には介入しないようにしています。職員たちは悩みや現状、次のステップについて一緒に考えてくれる人がいることで気持ちが楽になっているようです。『悦田さんと早く話したい』という声もあるほどです。特に1〜3年目の若手職員たちは同年代である悦田さんと話しやすいようです。
悦田さん自身が三ッ葉保育園に対してしっかりと思いを持って携わってくれていることも伝わってくるので、信用して任せています。

子ども・保護者・保育者の三者がよい人生を送ることができる組織づくりを目指して

──Saticleに期待していることやご要望があればお聞かせください。

学生やZ世代と呼ばれる若い人たちの傾向や価値観、業界の最新情報を共有してもらえるのは助かっています。最先端の情報を得ることはとても重要だと感じているので、今後も色々な情報をシェアしてほしいですね。
そして、これからも思い付きで色々な相談をすると思いますが、今までと変わらず力を貸してほしいです。

──三ッ葉保育園の今後の展望を教えてください。

職員たちの心の充実度を高めていきたいです。保育者としての誇りや喜び、やりがいをもっと感じられる環境づくりを進めるつもりです。保育は心を充実させることができる仕事ですが、子どもたちが与えてくれる充実感に気づけていない保育者はまだまだ多いです。

「保育を通し、子ども・保護者・保育者がそれぞれ良い人生を送れるように」。この考えを大切にし、共に学び共に育つことができる組織でありたいと思います。

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