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ファーバーカステルファンによるファーバーカステルの紹介

ファーバーカステル伯爵コレクションの万年筆、アネロ/ローズゴールドは、滑らかな書き心地でまるで魔法のようにスラスラ書ける。ペン先素材は18金。ペン先の根元側には、ローズゴールドメッキが、先端の銀色の部分には、ロジウムコーティングがそれぞれ施されている。ボディの素材は、キャップ、クリップ、首軸(万年筆を持つところ)、ボディのリング、天冠を含む上の部分が真鍮製で、真鍮にはローズゴールドメッキが施されている。ボディの黒い部分は、「プレシャスレジン(樹脂)」製で、何かのコーティングはされていない。精度の高い磨き仕上げをしている為、樹脂そのままの漆黒の色に艶がある。

ファーバーカステルは世界最古の筆記具メーカーだ。その歴史は1761年にまで遡る。ドイツのカスパー・ファーバー(1730〜1784年)が鉛筆の製造販売を始めたのが始まりだ。鉛筆のサイズや六角形の形、硬度の基準といった現在の鉛筆の規格を作ったのもファーバーカステルだ。
 
1851年、4代目当主のローター・ファーバー(1817〜1896年)は、
全製品に「A.W.Faber」とブランド名を刻印した。ブランド商品である筆記具が生まれたのは、これが世界で初めてのことである。ローターは、社員のための生命保険会社の設立や幼稚園の原型である託児所の設立など、企業の社会保障制度の仕組みの先駆者でもあった。

こうした功績が認められ、1862年ファーバー家は男爵となった。

1898年、オッテーリー・フォン・ファーバーがアレグザンダー・ツ・カステル・リューデンハウゼン伯爵と結婚し、両家はバイエルン王国の承認の元、合併し、ファーバーカステル伯爵家となった。

6代目のアレクサンダー・ファーバーカステル伯爵は、初代の理念を重んじ、クラシックな品質の「ファーバーカステル」ブランドを定着させる為に尽力した。1905年、現在でもフラッグシップモデルとなっている鉛筆「カステル9000番」の販売を機に「高品質を象徴し、全ての競合に対しても決して怯まない」という理念を込め 、「馬上で闘う騎士」のロゴを全ての鉛筆に刻印した。このロゴは、現在でもファーバーカステルのトレードマークとなっている。

1978年、会社のトップに就任したアントン・ヴォルフガング・フォン・ファーバー・カステル伯爵は、万年筆やボールペンなどの分野でも高級品を発売し、会社を鉛筆メーカーから総合高級筆記具メーカーに成長させた。

1993年、デザイン性に優れた高級筆記具「グラフ・フォン・ファーバーカステル」(ファーバーカステル伯爵コレクション)が発表され、多くの筆記具ファンを魅了し続けている。


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