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たぶんこの銀河系でいちばん役に立たないコーヒーの淹れ方講座。


今朝も東京は雨。
雨粒と一緒でお客様はコンスタントにポツポツいらっしゃいますが、
それでもわりと暇め。
なので今日はタイトル通り、珍しくコーヒーについて書いてみます。

通常、
ハンドドリップコーヒーの淹れ方!
美味しく淹れる方程式!
みたいな情報は

①粉は〇〇グラム
②お湯の温度は〇〇℃
③一投目はなんたらかんたら
④二投目はうんたらすんたら
⑤トータルで〇分くらいでどーたらこーたら

というのが詳しく、分かりやすく書かれていると思いますが、
ぼくの場合は①と②が大体決まっているくらいで、
③以降はほぼノールールです。
というか
「だいたいこんな感じ」くらい。

それでも「また飲みたくて来ました」と
来来てくれるお客様がいらっしゃっいます。
とてもありがたいことに。

ハンドドリップをし過ぎると見える景色について

「そんなもん再現性がないのでは?」と言われたら
ないことはない という感じ。

「他の人に教えられないじゃないか?」と言われたら、
その人の話を聞いたうえでその人にあった淹れ方を
大体の目星をつけて教える
 という感じです。


②以降の手順でぼくが一番大切にしているのは

・ドリッパーの中の豆をよく見ること
・見えない内部をイメージすること
・数秒先の内部の状態を予想すること

この三つ。

そして手順⓪として
気温や湿度、天気と、お客様の年齢や性別、
お顔や声の様子からその時の機嫌や体調を探り、
味の好みをイメージするor直接聞いちゃう というのもあります。

(↑これ、半分自己満足みたいなものですが、もう半分は別の意味があります。また別の機会に書きたい)

恐らく自分の中に、

秒数や速さなんかのこまごましたことに気を取られると、
見失ってしまうもがあるのでは という恐れ

これはただの”作業”ではない というむちゃくちゃ淡~い矜持 

みたいなものがあるのではないかな?と自己分析するところ。

なので、ハンドドリップでコーヒーを淹れているぼくは、
くるくると動く手や水流にあわせてじつは目を回しているのです。
細かい泡の粒が宇宙の起源とか星雲とか壮大なものに見えてきて
耳に入る音もどんどん遠くなってきます。
(あんまりオーダーが続くと本気の本気で眠くなり、意識を失いかけます)

おそらく世の中のハンドドリッパー1万人くらいにきいたら
1人くらいは共感してもらえ・・・・ないか。
ないな。


さてではお仕事戻ります。

外を歩く皆さんの表情は、月曜朝からの雨で曇り気味。
がんばりましょう、お互いに。


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