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あまりにも暇だからお店をほっぽらかしてお花屋さんへ行っちゃう経営者。(つまりぼく)
当店、休憩時間は決まっていません。
なんせ一人だから。
常に営業時間真っ只中です。
そんなぼくも、時々”一旦閉店”をすることがあります。
理由としては
『足りなくなった材料の買い出し』と
『暇すぎて不安なので、気分転換にお店に飾る花を買いに行く』が
2:8くらいの割合い。
(不安の頻度が多いというのは、規模に関わらず商売しているとあることなんじゃないかなと勝手に思っていますが)
お店に花を飾るのは、お客様のためというより
実はお店そのものと自分の気持ちのためなのですが、
それが結果的にお客様の満足につながっている
と小さく自負、そして確信していたりします。
さて。
先日も「すぐもどりまーす」と書いた札をドアにかけて外出。
晴天の道をスタスタ歩き、馴染みのお花屋さんへ。
行ってみると店主が先客とお話し中だったので、
仏花の花束コーナーを物色。
そうしていると2人の会話がちょっとだけ聞こえてきてしまいました。
見た目はとっぽい、というかいわゆる”あんちゃん”風の
ちょっとだけ怖・悪っぽい推定19~21歳男子だったのですが、
どうやら彼女と付き合い始めてもうすぐ一ヶ月になるので、
彼女の好きな色の花で花束を用意したいらしい。
(ぜんぜん”ちょっとだけ”じゃない 笑)
見た感じ全くそんなことしなそうな雰囲気じゃないだけに、
心の保温設定温度がちょっと上げられたというか、
ひとりでほわぁ~っとしておりました。
後で聞いたら、花屋の店主もほわぁ~っとしていたそうです。
その後二人で、いやー若いっていいね的な感想で盛り上がりました。
あぁ、そうだった。
全然捨てたもんじゃないこの世界の、
こういうやさしい人たちと一緒にいるために、
笑顔で言葉を交わすために
自分はお店をやっているんだよね
と、不意に思い出した晴天の日の帰り道。
この日ぼくが花屋で買って帰った黄色いチューリップは、
今日も元気に窓際の席で咲いています。
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