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バル街が終わって

2023年5月20日、函館で久しぶりに開催されたバル街が幕を閉じました。私自身、なんだかんだで初めてわらじ荘でマイクを持って歌っていて、初めてわらじ荘で歌った時の自分と変わったような、変わっていないような そんな気持ちです。

わらじ荘で私が初ライブ(実は)できたメンバー。

写真たち

文字にしようと思うと、感情的ぽいのですが。でも写真で振り返るのがフラットですき。だから私は、いっぱい写真を撮ります。

W~G~.(ET風に、わらじ)
なんだかんだでいいコンビ。

バル街の準備は、新しいメンバーで住み始める「荘」にとっても、今後荘に関わる方たちにとっても大事な「はじめのいーっぽ!」のつもりで私は臨んでいて。
ここで今後、どんなふうに自分たちがが関われるのか、それぞれが関わっていきたいと思っているのか勝手に想像してました。あぁ おこがましい笑。


そんな、荘での「新年度」とも言える機会におでんをめがけて一般のお客様が訪れて下さいました。そして、住民ではないけど手伝ってくれた学生さん。「住んでいる」だけでは完結してくれない「荘暮らし」に、このイベントや祭りごとで訪れる「非日常」の空気は欠かせないなと改めて 感じます。ぐんぐん強く、広く、豊かに、時には静かに育っていくんだね。

各々好きな格好で。
畳の空間とは思えない不思議な明るさ。

見たい背中は

昨日自分が囲まれていたのは、こういう大人たちの姿でした。

ゆうごさんの手に持っているのは…
バンドメンバーだけの時間。
ちゃんと爆笑されてましたネ
素敵なおとなたちの空間!?

「みんな」をやめたい


圧倒的に、他のステージと違ったのはある意味ステージっぽくないまなざしというか、反応。です。色々な場で歌を歌ってきたつもりでしたが、お客様が「食べる」という目的をもっていらっしゃるケースは少なくて。今までは「聴かせなきゃ!」という気持ちで空間を支配することにエネルギーを注いできてました。私が人をお誘いして、お金を払って歌を聴いてもらうことが当たり前になっていたので、今回のバル街のカタチはある意味初めてだった(と後々気づきます)。

例えば、ラストの回で出来るだけいる人たちで音楽したいというエゴ(?)にかられて 色々と根回ししていたら、お客様に、「私たちは好きに聴きたいんだから、貴方も早く好きに歌いなさいよ」と忠告いただいて 正直ちょっぴり恥ずかしい気持ちになりました(笑)

あぁ やばい。楽しむことより聴かせることに一生懸命になっちゃってた。

ふぅ。
「その空間に在るもの全てに捧げたい、注ぎたい、見てほしい、知ってほしい。あなたは無視されてる訳じゃないってことが伝わってほしい」

私の持ち味であり、たまに大変に感じてしまうこだわりです。

カタリバという高校生との交流事業の中で、有紗という同年代の子が、「自分を出すのが苦手なときは、そこにいる人がニコって笑ってくれるだけで安心するよ」と言ってくれたことがあります。

時々 自分が忘れてしまう感覚です。

小学生の通信簿にいつも◯がついていたのは「公平・平等」の項目。
でも必ずしも 自分が誰にでもいい顔(同じ態度)をするのが私にとっても、相手にとってもベストじゃないかも知れない。

そんなことを考え始めた、22歳初夏でした。


2023年5月21日 わらじ荘の広間の隅っこで
吉井さつき


いまはわらじしか「愛せな」い〜!!
撮影:小林周

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