「双星の陰陽師」 漫画感想文
毎回のことながら、前回はどんな書き出しにしていたかが思い出せず、書き出しにいつも迷います。
今月は、今更ながら「双星の陰陽師」を読んだので感想を綴っていきます。
「双星の陰陽師」はケガレと呼ばれる怪異と戦う陰陽師である少年少女の物語で、双星の陰陽師とは主人公のろくろとヒロインの紅緒の異名になります。
陰陽師の話や妖怪・霊異譚なんて今のジャンプに絞ってもいくつあるんだ、もう食傷だ、と感じる読者でもきっと応援したくなるような彼らの成長ストーリーになっています。
この作品の良かったと思うところを、一つだけ挙げるなら、バトル描写や能力などの設定はかなり凝っている方であるのにもかかわらず、徹底して「まず絵で魅せて、キャラクターの魅力に読者が食いついてから設定を追いつかせる」ところかなと思います。精緻なSFを志向するがゆえに情報が先行してしまう漫画の数多あるに、この漫画は結構読みやすいと感じます。
同じSQで言うとワールドトリガーは情報の出し方が相当上手いことで知られていますが、ジャンルは違えど読みやすさの根底は似通っているのではないでしょうか。
↓余談ですが下は漫画好き(描く、読むにかかわらず)なら一度は読むべき記事だと思います。
本作では世界観の根底の設定でも、5,6巻くらいでやっと明かされるものもしばしばで、キャラクターの魅力や絵の魅力が大きく読者ももっとキャラクターの情報が欲しくなったところに対してちょうどいい世界観の広がりを与えられる、と言った感じで、WJで連載経験のある作者は色んな意味でやはり漫画が上手いんだなと感じます。
いつも通り短いですが、感想でした。まだ読んでいない方がこれを読んだとしたら、ぜひ読むことをおすすめします。魅力的なキャラクターとの出会いが楽しめると思います。
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