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今必要なことだけに予算を使うのではなく、あえて「ムダ費」を設けたい

みなさんこんにちは!
ショーゴです。

お仕事をしていく上で切っても切り離せないことの一つといえば「経費」ですね。何か物を買うにも、誰かを呼ぶにも、システムを入れるにも何にしてもお金が必要となります。

多くの企業では会社単位はもちろん、組織単位で使用してもいい経費枠の総額を予め「予算」として決めておき、チームに与えられた成果目標をその予算内の経費を使って達成するように求められます。

その目的・特性上、予算は「今必要なこと」に配分されることが多いのですが、僕の場合、あえて別な視点で経費を使うように意識をしていることがあり、それを「ムダ費」と呼んでいます。
今回はムダ費とは何か、なぜムダ費が必要なのかについてまとめます。

ムダ費とは

ムダ費という名前の響きだけ聞くとお金の無駄遣いのように思えるかもしれませんが、ただの無駄遣いとは違います。

僕の思うムダ費とは、今目の前に与えられている目標や成果に直結はしないものの、中長期的に見たときにプラスになる「かもしれない」ことに使うお金のことです。別な言い方をすれば、一種の「投資」です。
その為の予算を予めあえて設けておくことが大切だと思います。

普段仕事や生活をしているとどうしても目の前の短期的な「やらなきゃならないこと」に追われてしまい、それをこなすだけで日々が過ぎていってしまう。そんな経験はありませんか。
それはそれで「緊急かつ重要」なことなのですが、そればっかりやっていてもいつまでも今の忙しさを繰り返すだけになってしまいます。

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そこで必要なのは「重要だけど緊急ではいない」ことや「重要でも緊急でもない」ことです。それをあえてやることで生まれるプラスの効果があります。その際に使うお金を「ムダ費」と呼んでいるのですが、僕が「よし!ムダ費を使ってやってみよう!」とするものには5つの指標があります。

●新しいこと
→真新しい仕組みやシステム、自分がやったことがないこと
●検証したいこと
→AとBを比べたらどうなるのか、など知的好奇心がそそられること
●みんなが楽しいこと
→それをやるとみんなが喜んでくれたり、楽しい気持ちになること
●周りがやっていないこと
→同業他社や同職種の人たちがやっていないこと
●好きな(やってみたい)こと
→個人的にやりたくて仕方がないこと(やりたいことには熱意がこもる)

これらのいずれかに当てはまっていることを前提にして「投資」するのがムダ費。
では、ムダ費を設けて使うことでどんな効果が生まれるのでしょうか。

新しい挑戦に繋がる

普段の仕事では目の前の成果に直結する、意味と目的があると思えるものにばかり取り組むことになりがちです。
しかし、それはあくまで「過去の成功体験」や「今はたまたま通じていること」をベースにしているに過ぎず、いつまでも今のやり方のままいける保証はありません。

前述したムダ費を使う際の指標にも入れておりましたが、新しいことに挑戦するのは、今のやり方が通じなくなってから取り組むのでは遅いんです。
次のスタンダードは常日頃から小さくても新しいことをやり続けている中からが生まれていくと自分の体験からも感じます。

しかし、それを実際にやろうとした時によく起こるのが「予算がない」という問題。成果に繋がるかどうかわからないことにお金を使うな、という緊縮姿勢は全く効果がなく意味がないものに対しては大切ですが、「次の可能性」を探るアクションとは別に考える必要があると思います。

そんな時に「ムダ費」があることで、スムーズに新しい挑戦ができるので、メンバーからも新しいアイデアが出やすくなる効果が生まれます。

短期的な成果に縛られない

前述した通り、仕事をしていると会社から求められている短期的な成果を出す為にすべての時間と労力を投下することになりがちです。

それは会社員であればその成果を出さなければ自身またはチームの評価に響く、経営者やフリーランスの場合は顧客に支持されなくなるといった理由などから目の前の成果を出すことに縛られてしまうのですが、ここで押さえておきたいことは「アウトプットのみではいずれ枯渇する」ということ。

例えば僕の場合「毎日noteを書く」というミッションを自分に課していますが、ここで言う目の前の成果は「noteを毎日書いて出すこと」になりますよね。
ただ、毎日noteを書くためには「書きたいと思うネタ」が必要です。毎日ひたすらnoteを書くだけに打ち込んでいたらいずれ書くネタは枯渇します。

そのネタはいつ生まれているかというと、noteを書いていない時間、普段の生活の中で新聞やニュースを読んだり、友達と遊んだり、息子と一緒に過ごしたりしている時に気づきが生まれるんですよね。
これらは毎日noteを出すことには直結しない、note活動から見れば「ムダなこと」という「インプット」がなかったら生まれていません。

健康管理もそうですよね。短期的に健康を維持するためには、具合が悪くなれば薬を飲んで治せばいいかもしれません。
ただ、長期的な視点で見ると毎日の食事や筋トレ、運動などの積み重ねによって体調が悪くなる頻度自体が減るという効果に繋がります。

短期的な成果は瞬間的に出すだけではなく「出し続けなくてはならない」ことを考えると、出し続けることを視野に入れて「新しいこと」や「検証したいこと」、「周りがやっていないこと」などに普段から取り組んでおくことが必要だと思います。

心が豊かになる

最後は精神的な部分について。
前述した必要なこととして「重要でも緊急でもないこと」を挙げましたが、それって本当に必要ないんじゃない?と感じた方もいると思います。

もちろん四六時中仕事のことしか考えていない(生活=仕事)という方は僕の知り合いでもいらっしゃいます。

でも、僕には無理です!笑

ゲームしたり、音楽聴いたり、Youtube観たり、美味しいものを好きな人と食べに行ったり、野外フェス行ってみんなでお酒飲んで踊ってはっちゃけたり。そんな「重要でもない、緊急でもない」ことがあってはじめて日々の仕事に打ち込むことができ、パフォーマンスも発揮できています。

最初にムダ費5つの指標の中で「みんなが楽しくなること」や「好きな(やってみたい)こと」を挙げましたが、自分も含めみんなが心身の状態が良く、楽しく働けているチームは結果的に成果も上がりやすくなります。
心の豊かさを大切にすることで、日々のパフォーマンスを高く維持でき、リタイヤ者も出にくくなる。組織にとっても成果が安定します。

また、普段の仕事を離れた遊びやインプットが仕事のヒントになることもあります。そういう意味でもみんなが楽しめることや好きなことに挑戦できる機会を提供できる環境は大切だと感じています。


いかがでしたでしょうか。
今目の前に与えられている目標や成果に直結はしないものの、中長期的に見たときにプラスになる「かもしれない」ことに使う「ムダ費」。
それはただの無駄遣いではなく、中長期的な視点での「投資」になる。

投資しなければリターンはありません。

絶対に使う必要なお金だけではなく、未来のためにあえて使う「ムダ費」を設けることで、メンバーの成長にも組織の発展にも繋がっていくと思います。

参考になれば幸いです。
読んで頂いてありがとうございました。

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