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戦うよりもいかに巻き込むかの方が現実的だと知った

みなさんこんにちは!
ショーゴです。

就職活動支援をしていると大学生と面談することが多いのですが、そのたびに初心を思い返すきっかけになるのが有難いのと同時に、自分自身の社会人デビュー時代を思い出します。

今でこそ、オープンマインドでどんな方とでもお話しできるようになりましたが、20代の頃の自分はなぜだかめちゃ尖っていて、自分の主観やこだわりに固執し攻撃的だったように思います。

今回はそんな僕が仕事やコミュニティを通じて至った一つの変化についてまとめてみました。

正しさはパワーに負けるという現実

一番最初の会社に入った時、僕は自分の上司たちと相性が悪く、いつも反発する面倒な部下でした。

それは当時の自分としてはただのわがままというわけではなく、上司たちの仕事をのんびりゆったり進める態度や、普段放任しているくせにミスした時は自分は関わっていないと保身に走るスタンスに対して「自分の方が正しい」と正義感から反発していたのですが、結局のところ会社は上司たちの言う事を聞き、僕が叱られたり諌められたりする現実にがっかりしていました。

正しいことをしている人が報われるべきだ。

当時の僕はそう考えていました。

しかし、自分が人事になり組織づくりに関わったり経営者の間近で仕事をするようになって感じたのは、それが正しいかどうかはさておき、結局のところ「雇っている側と雇われている側」という絶対的な力関係があり、それがひっくり返ることはないということ。

正しいかどうかよりも、パワーを持つ者の方が強いという現実。

また、僕が掲げていた「正しさ」はある一点から見たものに過ぎず、経営者視点で見たときに必ずしも正しいとは限らないという「正しさという驕り」も学びました。

「何を」よりも「誰が」という現実

正しさを振りかざして反発し、押さえつけられる。
そんな不毛なことを繰り返していた僕ですが、なぜか順調にポジションを上げることができました。

それは、僕自身が仕事としての成果を上げていたこともあるのですが、恩師である専務が僕のことを庇ってくれていたのが大きかったと一社目を辞める直前になってわかりました。

ある日、専務に呼ばれて言われた一言。

「それは、お前がそう言う人間だからだよ。」

社内コンペで上司との一騎打ちで負けた際にその理由を専務から諭されたのです。
数十枚に及ぶ提案資料をもって正しく、質が高い提案をしたと自信満々だった僕の案は採用されず、A4ペラ1枚でプレゼンのほとんどが語りだった上司の案が採用されたのは、普段から自己中心的だった僕に大きなプロジェクトを任せられないという「周囲からの信頼欠如」が理由でした。

何を語るか、よりも、誰が語るか。

僕自身の仕事やマネジメントに向き合う姿勢が大きく変化した出来事になりました。

急がば回った方がいいこともある

戦意剥き出しで上司や体制と戦っていた(と自分に酔っていた)頃の自分に比べて、今はゆるりとオープンマインドで誰とでもまずは話してみようというスタンスに変わったわけですが、これは決して成果を上げることに対しての貪欲さが弱くなったと言うことではありません。

むしろ、このスタンスになってからの方がより大きな成果を上げられるようになりました。
それは、一人で何でもやろうとするのではなく、たくさんの人を巻き込んで仕事をするようになったから。

何かこれはおかしい!と思うようなことがあったり、早くやらないと!といった仕事やプロジェクトがある時に、以前なら直線的にすぐ動き、障壁になる人やコトを自力でねじ伏せようともがいていたのですが、今は「誰に動いてもらうのが一番早いか」や「自分より詳しい人に任せよう」と考えるようになりました。

例えば、進めようとしている企画に反対している人がいるとしたら、自分よりもその人に対して影響力がある人から言ってもらう。
僕よりも適任者がいればその人にその仕事を任せる。のように「自分が」というよりも、結果的にどうすれば高い成果を出すことができるか、成果が出るなら誰がやったとしても構わないと、今は自分の評価よりも「しっかりカタチにする」ことの方が大切だと思っています。

そのためには自分がすぐ動くよりも少し回り道をしたほうが結果的に早いこともあるなとわかりました。


戦うよりも、いかにして巻き込むか。

自分のスキルや実力をのばすことは大切ですが、結局のところ大きな仕事を成せるかどうかはいかに味方がたくさんいるか次第だなと思います。

自分の価値観やこだわりに固執するのではなく、様々な人と交流して視野を広げ、一緒に価値をつくっていく。
そんな取り組みを北海道からコツコツと。
これからもやっていきます。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

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