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社会人の最初は目の前の仕事をコツコツやるとものすごい力が身につくよという体験談

「社会人になったらまず何を身につけた方がいいですか」

就活相談や新入社員との面談で良く聞かれる質問です。
質問した側は資格を取った方がいいのか、〇〇力的なものを想像しているんだろうなと思うのですが、僕はちょっと違った視点の回答をしています。

それはまず目の前の仕事を一生懸命やること。

それって地味じゃんと思うかもしれません。でもコツコツやっていくと、その後ずっと役に立つものすごい力が得られるんです。
今回は僕自身の体験談も踏まえてまとめてみました。

まずすぐやった方がいいことはシンプル

何かしらのスキルを身につける以前に、入社後まずやった方がいいと思うことが幾つかあります。

●会社の理念やクレド(大切にしている価値観)を頭に入れる
●先輩社員の顔と名前を一致させる
●基本的な社内ツールの使い方を把握する
●社内の日常でのお約束ごとを把握する
(物がどこにありゴミどこに捨てるとか)

これらはそもそも働く上で必要になることなのでマスト。
そしてもうひとつ、僕が個人的に新入社員がやった方がいいと思うことは、

みんながやりたがらないことを率先して引き受ける

です。

例えば、掃除当番や雪かきやゴミ捨てなど。
「明確な担当はいないが、誰かがやらなくてはならないこと」ですね。
応接室の時計の時間がずれていたら直す、なんかもこれにあたります。

何でわざわざ、と思われるかもしれませんが、明確な目的があります。
それは「信頼ポイント」を貯めること。

会社に入ってまだ右も左もわからない自分にとって、周囲の方々の支援はとても大切です。それは仕事においても、会社に馴染むという意味においても。仕事の成果で信頼を勝ち得ることができれば素敵だと思いますが、新入社員でいきなりそれができる人はかなり稀だと思います。

しかし、「みんながめんどくさいなと思っている誰でもできること」を率先してやることは新人でも可能です。それをコツコツ続けていればきっと誰かが見てくれていて、先輩たちからの信頼を得ることにも繋がります。

どんなに能力が高い人も、社風と価値観のミスマッチ、または周囲の人と馴染めなければ(人間関係不和)、仕事を続けていく事自体が困難になる為、まずは周囲と協調できる状況をつくることが現実的に大切だと思います。

周囲との関係性を高めるのは対話と支援

みんなに顔と名前を覚えてもらい、一定の信頼を獲得できたら次に取り組むのは、いろんな部署の人とコミュニケーションを取ることと簡単な手伝いを申し出ることです。

もちろん自分の担当業務にはしっかり取り組みつつ、という前提はありますが、入社1年目によく陥りがちなのは「人間関係が自部署の人達だけになる」というケース。
ただでさえ覚えることがたくさんあり、余裕のなさから生活もおぼつかなくなる人も多いですが、人間関係も目の前の人だけになりがちです。

そんな余裕がない時期に人間関係を広げた方がいいのはなぜか。
実は新入社員の大半が入社1〜3年以内に一度以上辞めたいと考えるのですが、人事をしていて把握しているその辞めたい理由の中身って、他の部署からや客観的な視点で見ると大したことない又はすぐ解決できることが多いんですよね。
ですが、自部署の人としか接点がない状態だと、相談できる相手がおらず、そのまま自分を追い詰めてしまいかねません。そんな時、他部署の先輩などとも接点があれば、悩みを解消してもらえたり、支援してもらうことができます。

また、他部署の仕事でも「手伝えることあれば何でも言ってください!」と積極的に支援するスタンスを示し時折手伝っていると、自部署の仕事が会社の中でどんな立ち位置で周りの部署とどう関係しているのか、お客様に届けている商品・サービスの一連の流れを把握することができ、結果的に自分の仕事の成果にも繋がっていきます。

いつの間にか身につくのは「何とかするチカラ」

誰もやりたがらない仕事や雑務に積極的に取り組み、社内の様々なメンバーと良好な関係性を築き、様々な部署の仕事を把握・支援できる状況になると自然と身についているある力に気づくはずです。

「何とかするチカラ」

どんな仕事においても、どんなに準備をしていても、突発的なトラブルやイレギュラーは発生します。
その時に求められるのは知識でも資格でもなくて、どうすれば解決できるかがすぐにわかり、それを実行に移せる人脈とやり切る決意です。

自分のやりたいことしかやりたくない、と誰かがやらなくてはいけない役割を避け、周囲との信頼関係も築けておらず、他部署の仕事もよく知らない人はそういった突発的な事態に対処できません。
なぜなら、土壇場において自分一人でできることはわずかだから。
その問題を解消できる専門の人にすぐ動いてもらえるかが勝負です。

普段からみんながやりたがらないことでも苦にせず泥臭く仕事ができて、社内外の人脈にも恵まれ、全体の流れを把握している人は、突発的なピンチにおいても部署や立場を越えて人を集め、問題を乗り越えることができる。
別に自分が直接的に解決できなくてもいいんです。どうすれば解決できるかをイメージし、解決できる人を手配できることが大切。

すると、周囲から「あの人に任せれば何とかしてくれる」という大きな信頼を得ることができます。
社内でみんなから信頼を得ることができれば、影響力が増し、自分にとって働きやすい環境を創れるようになるため、その後専門性を高めるなり、資格を取るなりも自分の意志でスムーズに進めやすくなると思います。


いかがでしたでしょうか。
一般的・表面的なスキルや資格を身につけるのも大切ですが。
まずは「何とかできるようになる」ことが大切なんじゃないかな。
僕はそう思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。

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