他人に「すごい」と思われるかより自分の仕事に誇りを持てるかが大切だと思う
みなさんこんにちは!
ショーゴです。
僕は今でこそ人事メインで働いていますが、元々はマーケティング・広告宣伝が最初に志したキャリアでした。
その理由は「かっこいい」から。
でも、実際にやってみるとマーケも広告もまあ地味な仕事ばかりで、CMつくったりタレントさんと絡んだりすることなんて年に1回あればいいところでした。
結果的にマーケティングを経由して人事になったことが、今の僕にとって大きな強みに繋がっているものの、元々のマインドがあまり良くなかったことに途中で気づいたので、そのことについてまとめたいと思います。
他人からすごいと思われたかった自分
何度か前述していますが、僕は小学校・中学校時代結構ないじめに遭っており、高校に進学して周囲の同級生がほとんど入れ替わったことで救われた経験を持っています。
その経験が根強くこびりついているせいか、その後の僕はとにかく「他人からすごいと思われたい」という気持ちが大きくなっていきました。
高校では生徒会やバンドをし、大学でも学生自治会や学祭実行委員会など、目立つチームや活動に入っていましたが、今思えばこれらの行動は全て少しでも「自分を大きく、かっこよく見せたい」という背伸びだったのだと思います。
就職活動にもその価値観はそのまま反映され、最初は音楽業界に進もうとして玉砕。その次に目指したのは広告宣伝やマーケティングの仕事でした。
そのいずれも理由は「カッコよさそう」だから。
今考えるとなんて甘い考えなんだと思います。
その頃の甘い考えや就活での出来事は多少フィクションを織り交ぜながらではありますが、現在毎週火曜日に連載しているストーリーで触れていますので、もし気になる方がいましたらご覧ください。
実際社会人になり、僕は運よくマーケティング・広告の仕事をさせてもらう機会を得たわけですが、ここからが地獄でした。
連日早朝から深夜まで広告の企画・校正・決裁・ダメ出しへの対応など業務過多状態で働き詰め。通算数百日連続勤務し、会社や車に寝泊まりしていた時期もありました。
かっこいい、と思っていた「CMを作ったり、芸能人と一緒に仕事したり」なんてのは年に1回あればいいところ。基本はデスクにかじりついて、広告の発行部数や費用対効果を地図と電卓に向き合ってひたすら計算したり、赤ペンでチラシを直している時間が大半です。
それでもたまに飲みに行き、たまたま隣になった人に「広告の仕事をしている」と言ったらもてはやされることが多く、ちょっといい気分になっていた当時の自分が恥ずかしいです。
やりたくなかった人事をやって気づいたこと
そんな僕に20代後半で転機が訪れました。
広告部署が無事に立ち上がって順調だったことを買われ、採用も手伝ってくれという指示が出たのです。
当時の自分にとって「人事や採用」は最もやりたくなかった仕事でした。
僕は成果が目で見える、形になる仕事をしたかった(結局これも他人に見せたかったのかもしれません)人なので、人事が何かしらの「有形な価値」を生んでいるとは思えず、かつ自分が就活生時代に会った採用担当者がみんな偉そうで嫌な感じの大人ばかり(あたりが悪かった)だったので、偉そうだし「カッコ悪いし」嫌だなと思っていました。
会社からの指示なので、イヤイヤながら、でも広告部署と兼任させてくださいと頼み込んで、人事の仕事を始めることになるのですが、最初の2年くらいは全然楽しくありませんでした。どころかむしろ苦痛でした。
誰に見られているわけでもない。目に見える数字や成果が上がるわけでも、誰かに褒められるわけでもない。(今はこれが違うとわかるけど)
地味で、カッコ悪い、見てもらえない仕事。
でも、やり始めて3年後、僕にとって大きなトピックがありました。
自分が採用で関わり新卒入社してくれた後輩が店長になり、売り上げで大きな成果を上げたのです。
その成果が報告された幹部会議の後、普段はほとんど人を褒めることのない社長から「いいやつ、採用したな」と肩をポンっとされた時、鳥肌が立ちました。
人事って、なんてすげぇ仕事なんだ。
確かに、直接的には数字や価値を作っていないように見えるかもしれない。
でも、価値を創る人を会社に繋いでいる。様々な人の人生に関わっている。
もしかして人事って、会社のビジョン実現に一番近い仕事なんじゃないか。
そう思えた時、僕は今までの自分が追い求めていた「他人からカッコいいと思われたい」という執着に対して、恥ずかしく、馬鹿馬鹿しくなりました。
今は自分のビジョンへ向けて。誇りを大切に。
そして、結果的に「北海道の複業人事」として、人事がメインの仕事になり、いろんな企業・チームを横断して、それぞれのビジョンが叶う組織づくりに関わらせてもらう働き方に至ることができました。
僕は以前、恩師にこんな言葉をもらったことがあります。
「サラリーマンにとって最も要らないものはつまらんプライドだ。だが、自分の仕事に対して誇りは持て。」
当時は恩師が何を伝えたかったのか、ちゃんと理解できていませんでした。
しかし、人事の仕事を通じて気づいたことと共に、恩師のこの言葉の意味も自然と理解できました。
僕が学生時代から社会人になってしばらくずっと執着していた「他人からどう見られるか」という軸こそがまさに「つまらんプライド」だったんだ。
ビジョン実現を叶える組織を創る為に人事はある。
その自負と覚悟が決まった時、たとえ経営者の判断であっても、それがビジョン実現にマイナスとなる恐れがあるなら直言する。
それで叱られることがあっても、理由を明確に伝え、経営者とビジョンというツールを介して会話ができるようになりました。
そして、その姿勢に経営者は信頼を寄せてくれるようになる。
自身の仕事に誇りを持っているかどうか、それは社会人として仕事の成果にも直結する大切なポイントだと自身の体験から感じています。
今は僕自身が叶えたい未来に向けて、信念と誇りを持って全ての判断をし、日々の仕事に向き合っています。
他人から見てかっこいいかどうかより、自分が心底スゲェと思える仕事かどうかの方が大切なんじゃないか。
僕はそう思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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